こんにちは、らいのです。今回はS21で使用した構築を紹介します。レギュレーション終わりかつ最後勝つことができなかったため簡潔です。
TN Ren*² 最高2109 最終100位台
【構築概要】
・レンタルないです
【構築経緯】
いろいろな構築を試したものの全部勝てなかったため、S19で使用し構築強度に自信のあったチョッキミライドン+願い事ママンボウの構築をベースに考えることにした。基本的な経緯はS19のものと変わらないためそちらを参照いただくとして、ここでは変更点のみ書き記す。
(S19の記事はこちら)
① S19構築の課題として、オーロンゲ+黒バドなどの壁構築にほとんど勝てないという点があった。そこで、全くと言っていいほど打たなかったカミのシャドーボールと挑発を"ほろびのうた+まもる"に変更した。
② S19のときからの環境の変化として、コライドンやザシアンに"みがわり"が採用されはじめ、ママンボウがカモにされるケースが多くなった。そこで、これらの禁伝に対面的な選出ができないかを考えた。対面コマであれば多くのポケモンが条件を満たしていたため、以下のように条件をさらに絞って考えた(上の方が優先度が高い)。
・第1条件: コライドンやザシアンに対面選出が可能
・第2条件: ヘイラッシャを呼ばない(カイリューで崩しづらくなるため)
・第3条件: 重いパオジアンに対して顔が強い
これらの条件を照らし合わせた結果、"HC+4ウェポン+もくたん"ラウドボーンが最も条件を満たしていると考えられたため、採用を決定した(詳細は後述)。
③ この並びが非常に論理的にも実際にも強力だと感じたため、調整などを変更しながら完成させた(具体的にはグライオンのSを158まで落とし、H177D104にすることで特化テラパゴスのテラクラスターを受けても確定で身代わりを貼れるようにした=HPが満タンのグライオンがメガネスカーフでないテラパゴスに後投げ安定となった)。
単体解説はS19と被る点が多いため、代わりとして以下ではS21で使用するにあたり各単体について変化があった点や新たに気づいた強み、動かし方などを具体的に記すことにする。
【調整・技構成の検討】
ミライドン@とつげきチョッキ テラス: でんき
・変更点→なし
・パオジアンの氷柱落とし+ミライドンの流星群を耐えるための調整、最強技しかない技構成、攻め受けともに強力なテラスタイプ、すべて変える理由がなかった。
・ミラーコートが強力で、地面テラスまでケアした安定行動となったり、積みに対する切り返しとなったり、多くの試合で勝ちをもたらしてくれた。電気テラスミライドンが備える圧倒的な高火力を考えると相手は悠長な行動ができず、結果通りやすいという噛み合いの良さがある(高火力↔受けて返す という逆ベクトルの動き)。
ママンボウ@たべのこし テラス: フェアリー
・変更点→なし
・ミライドンらを確実に蘇生するためのD振り+食べ残し、役割遂行と詰め筋の両方に長けた技構成+テラスタイプ、こちらもすべて変える理由がなかった。
・こだわりミライドンに対して守るでフィールドターンを枯らしながら流星群でこだわらせると、ママンボウで耐えて願い事を押せるようになり、強い動きだった。
・すぐクイタンを押すのか、願い事をしてからクイタンするのか、願い事をしてから素引きするのかなど、先を見据えて誰のHPが必要かを考えて技選択する必要がある。
カイリュー@こだわりハチマキ テラス: ノーマル
・変更点→色々ありながらもなし
・調整を一瞬だけH4 A252+ B36 D4 S212(167-204-120-*-121-127)にしていた。具体的には特化+1ザシアンのじゃれつく確定耐え かつ H奇数でなるべく低く かつ Sなるべく速く。でもザシアンに投げることがなく、鉢巻カイリューミラーでビビるのが嫌だったためASに戻した。この調整自体はザシアンに投げるなら強いかも?
・神速逆鱗けたぐりは確定としてラスト1枠で悩んでいたが、タスキバドやゴテラパオへの切り返しとしてアクジェがほしい場面がたまにあったため採用した。地震がたまに欲しいくらいで他にほしい技もそんななかったので正解だったと思う。
・ミライドン軸に来るキョジはHDが多いので、けたぐりを打つとすごいダメージが入って相手が崩壊する。
グライオン@どくどくだま テラス: あく
・変更点→調整 変更内容は上記の通り
・グライオンはH179が一般的だが、H177でもポイヒ2回で身代わり分を回復できるため、欲しいHDライン実現のためにHを削った。総合耐久を意識するならH振りから入るべきだが、BDについて特定のラインを実現したい場合は無理にH最大値を優先する必要はない。
・最速を諦めたせいで最速グライオンに弱くなるのは渋かったがママンボウがいるためまだなんとかなると考えた。ルギアがマジでいなかったのと挑発が本当に活きなかったので地震でも良かったかもしれない。ルギアに当たるかもとビビリすぎた。
ハバタクカミ@きあいのタスキ テラス: じめん
・変更点→技構成 滅び守る型に
・壁構築に対してタスキを残すことができた瞬間に勝ちが確定するすごいポケモン。ディンルーのいない普通の構築にもミライママンカミと投げることが多々あり(特に相手にパオジアンがいるとき)、詰めとして100%の勝ち筋をもたらしてくれた。
・滅びを打たずとも、守るによって相手の技を確認できる点が優秀だったり、ママンボウの守るでカイリューの神速/逆鱗やミライドンの流星群が見えた際に引き先となれるところも偉かった。
ラウドボーン@もくたん テラス: フェアリー
・新規採用ポケモン 調整は控えめHC252 B4
・パオジアン(特に剣舞型)を抑制する顔の圧が偉く、パオジアンの被選出率が大きく低下したおかげでかなりストレスを低減できた。また、重かった竜舞カイリューも被選出率が大きく低下したように感じる。最高のベンチウォーマー。
・"もくたん"がこのポケモンの性能を大きく飛躍させている。具体的には、フレアソング+C1↑オバヒでH4D252チョッキガチグマをちょうど確定、晴れオーバーヒートがD4カミに対して153~など、想定外の火力で相手の計算を狂わせることが可能。C特化+もくたんは、C補正なし無振りと比べて約1.6倍の火力が出るため、ラウドボーンで攻撃を選択すると次のターン必ず相手が長考しており愉快だった。
・本来のこのポケモンはHBに特化し、鬼火などを用いて物理ポケモンを機能停止にするという性能を持っているため、相手は物理ポケモンで対面してしまうとたまらず交代を選択するが、そうなった頃にはもう手遅れである(高耐久搦め手↔高火力による破壊の逆ベクトルの動き)。
・ザシアンに対し、ミライドン+ママンボウ+ラウドボーンと投げることで、水テラをママンボウの対面操作+ミライドンの殴り、地面テラをラウドボーンの削り+ママンボウの抜群クイタン、電テラやステラをラウドボーン単体で見ることができ、全対応が可能。ザシアンのテラスを確認するため無理にラウドボーンで居座るのではなく一旦ママンボウに引いてテラスを確認する動きを取る。
・ザシアンと同居しがちな草キョジに対しても、ミライドンでテラスを切らせてラウドボーンを通すという動きが可能で、その点も噛み合いが良い。
【あとがき】
2時前から6時までずっと1桁を維持することができ、1位という夢を目指して潜りましたが、その試合を急所で落としてから不利構築の連続、初手ミライパオ対面一発零度被弾など悪い流れを止めきることができませんでした。
終わってみれば最終3桁、しかも保存していれば19位と散々な結果で、今まで大した結果も残してない人間なのに無謀にも夢を追ったせいで、この構築も、この1ヶ月も全て全く評価されないものになってしまったことが虚しくて仕方がないです。
レギュGお疲れ様でした。
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