Till the dream ends

果てるまで

【SV S35 最終9位】思惟の部屋

 こんにちは、らいのです。

 今回はS35で使用し、初の1桁である最終9位を達成した構築を紹介します。構築の強みや動かし方など、細部まで言語化を行ったのでぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです!

 

【結果】

(S34) TNː のびしろ 最高2065くらい 最終2031 54位

(S35) TN: AttractLight 最高最終2083 9位!!!

 

 

 

【使用構築】

・氷の牙Ver

・草分けVer

・ともに11月中はレンタルあります。12月は未定です。

 

 

【構築経緯】

 レギュレーションJ開始一ヶ月目のS34の段階で、このレギュレーションの中心となっていく軸が何であるかを考えた際、レギュIで結論クラスの強さを誇っていたホウオウと、新しくレギュJで追加されたアルセウス(特にノーマル)が、環境の中心となっていくだろうと考えた。

 

 これらの2体に対して強く出られる軸を考えたときに、”S振り+ゴツメ+ドラテアンコ両採用”カイリュー

「ホウオウに対して、上からのドラテ+アンコの縛りが強力である」

「ノーマル(地面)アルセウスに対して、ドラテの流し+ゴツメの削り+アンコによる裏への繋ぎが強力である」

という要素を持っており、環境的に強く動かせると感じたため軸に選定した。

 

 このカイリューを動かすに当たって、ドラテアンコの流し性能を更に強化する設置物を組み合わせたいと考え、ホウオウに対して非常に強く、拘りコライドンに対してもカイリューと合わせて一貫を切れるフェアリーテラス+ステロ”キョジオーンを採用した。

 

 設置物+カイリューで削りを行ったあとのスイープを行えるエース枠として、アンコカイリューと合わせて2wアルセウスの一貫を切ることができ、悪巧みで全抜きを狙いやすい襷黒バドレックスを禁止伝説枠の1体目に採用した。

 

 フェアリーキョジオーンはコライドンや黒バドレックスに対してはステロ塩漬け展開を行いやすいものの、イナズマドライブのパワーが高すぎるミライドンに対しては安定した展開が不可能である。そこでミライドンに対して安定感が抜群であり、眼鏡型以外にはカタスステロの展開を行えるオボンディンルーを採用した。

 

 ここまでの4体で厳しかったのが「バドレックスに対してノーマルテラスで切り返してくるザシアン」「どくびし展開」だったので、毒無効かつノーマルテラスをインファイトで返すことができ、「ステロ+ドラテカイリューと合わせることで物理受けすら乗り越えられる」というシナジーもあるザシアンを、禁止伝説枠の2体目に採用した。

 

 最後の1枠は、S34時点ではミライ白馬構築に対して強く出られる黒い眼鏡パオジアンを採用していた。しかしながら

「キョジオーン+カイリューでは剣舞スケショアイへコライドンに対して安定しない」

「バドホウオウディンルーヘイラッシャに対して、キョジカイリュー+エースで貫ききれない」

「ディンキョジがどちらも強く運用しづらいバドザシに対して殴り負けが起きがちである」

などの課題を抱えていたため、コライドンに対してフェアリーキョジオーンと合わせて軽く一貫を切りつつ、コライバドの上から動ける点が強力なスカーフ水ウーラオスを採用した。

 

 重いポケモンや不利な構築は一定数あったものの、この6体が最もパワーとシナジーを両立でき、勝率を高められる組み合わせだと信じ、構築完成とした。

 

 

【コンセプト】

・多様な動きが可能なポケモンを使い、試合の中で勝ち筋を見極める。

・パワーが高い構築系統にパワー×メタで勝率を保ち、パワーが低い構築系統にパワーで押し切る。

 

 

【単体解説】

カイリュー@ゴツゴツメット テラスː ノーマル

しんそく/ドラゴンテール/アンコール/はねやすめ

いじっぱり H244 A68 B4 D68 S124 (197-179-116-*-129-116)

S: S36振りホウオウ抜き

HD: 準特化黒バドレックスのアスビ×2をマルスケ込みで耐える

A: あまり/なるべく高く

 

・神を打ち砕く王。本構築の組み始めにしてMVPであり、間違いなく現環境最強のカイリュードラゴンテール・アンコールの2種の流し技により、相手の展開をこちらの展開へと変換する

 

・特にノーマル/地面の積みアルセウスに対し、「地震無効」×「ゴツメ」×「アンコドラテ両採用」+「黒バドレックス(ノーマル無効)/ザシアン(ノーマル半減)」の組み合わせが最強だった。アンコドラテの片方のみ採用であっても一定の流し性能を確保することはできるが、両採用することで「ラス1アルセウスで詰みにくい(アンコの恩恵)」「メンハアルセウスをケアする動きが可能(ドラテの恩恵)」「アンコで流して出てきた裏の有限ポケモンにドラテの削りを入れて、再び超対面有利であるアルセウスを引きずり出せる」

など、数え切れないほど有効な動きを生み出せた。

 

・このような圧倒的な流し/削り性能に、さらに「神速」までもを組み合わせることで、自身が最終的なゴールとしてスイープ役になることすら可能。受けて流すことがメインでありながらA振りを行っているのはそのためである。実際、多くの試合において最終的な神速の縛りが有効に働いた。

 

・言わずもがなキョジオーンとの相性も素晴らしかった。鉢巻/剣舞ウーラオスのケア、拘りコライドンの一貫切り、地割れ(特にヘイラッシャ)の一貫切り、みがまもラッシャのケア、神速のスイープなど、こちらも数え切れないほどのシナジーが存在する。

 

・また今回は、ホウオウに対してもこのカイリューが有効に働くことを狙い、従来のアンコカイリューでは存在しなかった次元でのS振りを行った。恩恵として「上からアンコールできる(TODで有効)」「吹き飛ばしの上からドラテで流せる」「上から羽休めで数的不利を防ぐ」といったメリットが生まれ、ホウオウ構築に対してはキョジオーンと合わせてかなり高い勝率を出すことができた。

 

・初2桁、初オフ優勝、そして今回初1桁。いずれもカイリューの圧倒的キャリーに導かれてたどり着くことができた。やはりポケモンSVはカイリューのためにあるのか。

 

 

キョジオーン@たべのこし テラス:フェアリー

まもる/ステルスロック/じこさいせい/しおづけ

わんぱく H252 B28 D228 (207-120-169-*-139-55)

HB: 準特化コライドンの+2アイへを最高乱数切り耐え

D: あまり

 

・要素で戦うゲームメイカー。ほぼ全てのvsコライドン戦とvsホウオウ戦で初手に選出し、多くの試合でテラスタルを切った。

 

・元タイプが炎半減であることからvsコライドンにおいてフェアリーテラスを有効に使いやすく、塩漬けや食べ残しの存在により一貫切りの「守る」を強く使いやすい。SV禁止伝説環境において重要な「フェアリーを用いた一貫切り」の適性がかなり高いポケモンだと感じた。

 

カイリューの流し性能を強化し、バドレックス/ザシアンの貫通力を高めるステルスロックを今回は採用したが、これによりキョジオーンをマルチな役割で運用することが可能になった。相手の選出や試合展開に応じて、①塩漬け守る再生で相手を詰ませるエース②単なる対面的なステロ撒き③攻めを繋ぐクッション など、様々な選択肢の中から最適な運用法を選択して動かしていくことが可能になり、本構築に動きの幅を持たせてくれた

 

・毒菱が強い本環境において、言うまでもなく清めの塩が強力。多くの毒菱構築に対して、キョジカイリューザシアンの毒シャットアウト選出が強力だった。ちなみに、キラフロルに対して塩漬けを入れて定数で倒せるターンに下からステロを撒くことでキラースピンで除去されずに展開を行えることは覚えておきたい。

 

 

バドレックス(こくばじょうのすがた)@きあいのタスキ テラス:くさ

アストラルビット/くさむすび/わるだくみ/アンコール

おくびょう CS252 B4 (175-*-101-217-120-222)

CS: ぶっぱ

 

 

・勝負を決めるストライカー。明快な最終目標としてこのポケモンで終わらせに行く展開が、本構築で最も強く太い勝ち筋になってくれていた。

 

カイリューの項でも説明したが、ノーマル無効×アンコールによりアルセウスを雁字搦めにすることが出来る。カイリューだけでなくバドレックスにもアンコールを採用することで、「早いポケモンの積みに対してもケアの動きが可能になる場合がある」「カイリューが展開の中で削られてアルセウスに神速で倒されたとしても縛りを行える」などのメリットがある。

 

・型自体は至って普通のものであるが、今回使用した"草テラス×草結び"が、襷バドレックスを使うならこれ以外ないと思わせるほどに強力だった。元々は、誰も勝てない初手キノガッサに出し負けを防ぎつつ、重めなカイオーガにも耐性を付けられる点を評価しての採用であったが、「ディンルーを悪巧み+テラス草結び‪で落とせるようになる(d252チョッキでも75%で落ちる)」「H252アルセウスをステロ(or塩漬け)+悪巧み+テラス草結びで落とせるようになる(プレートの耐久系もステロ塩漬け両方入れればだいたい落ちる)」「スカーフミライドンに貫通される展開を止められる」など、草テラスが可能にする展開がいくつも挙げられ、多くの試合を拾うことができた。

 

・バドザシの黒バドレックスはスカーフである傾向が多少強いためか、相手がスカーフをケアする動きを取ってくれることが多かったように感じた。このような一般的な型の認知とのズラしは思ったよりも効果的かもしれない(今回は従来のバドザシ構築のようなバドザシスタートの組み方ではなく、軸に対して補完性のある禁止伝説を連れてきたらバドとザシが出会ったというような組み方なので、その辺の新規性はあったのかもしれない 真偽不明) 

 

 

 

ディンルー@オボンのみ テラスːでんき

じしん/カタストロフィ/ステルスロック/ちょうはつ

わんぱく H212 A4 B4 D220 S68 (257-131-160-*-128-74)

S: 4振りガチグマ抜き/ミラー意識

HB: 準特化パオジアンのつららおとし2発を99%耐え

HD: なるべく高く/ミライドンの抜群テラバ×2をだいたい耐える(ミライドンに対する安定感を高めるためHを上記HBラインを確保できる最低限までに抑え、D振りを優先している)

 

 

・鹿の化け物、化け物の鹿。主にミライドン構築と一部ダイナ,バド,ルギア構築に選出し、削りとステロ展開、さらには展開阻止までこなす。

 

・眼鏡以外のミライドンにはカタスステロの動きが可能で、眼鏡ミライドンにはテラスを使わせられるため、Sで勝っているバドやザシアンが優位を取れるという強力な挟みがある。

 

・相手がディンルーに強いポケモンでディンルーを迅速処理しようとしてくる動きに対して居座りで対処できるよう、広い範囲を等倍に抑えながらミライドンへの強さを失わない電気テラスで採用した。ウーラにはカイリュー、パオにはザシアンなど比較的安定する受けを行える場合もあるため必ず切る訳では無いが、バドとザシアンがどちらもテラスタルをそこまで必要としない性質上、ディンルーにテラスタルを回す試合は多かった(場合によってはメガネに2回行動するため、初手ミライドンにテラスを切るケースもある)。

 

パワーが高すぎるミライドン軸に対して本構築ではサイクルを回すことが不可能であると考え、対面的な殴り合いをする展開が多かった。そのため確定枠のステロに加え、対面性能をしっかりと確保できる地震+カタスでの採用。そして、対面的な殴り合いにおいて重要なバドの襷やカイリューマルスケを守るための挑発を今回採用した。過度にも思えるs振りは挑発を活かしディンルーミラーで優位に立つためであるが、副産物として宿り木系の白バドレックスに大きく削りを入れることができるようになった。また、挑発採用のおかげで、s34ではディンルー+ルギアを完封、s35ではゴチルゼルを2度完封することに成功した。

 

 

ザシアン(けんのおう)@くちたけん テラスːノーマル

きょじゅうざん/インファイト/こおりのきば↔くさわけ/つるぎのまい

ようき H188 A164 S156 (191-191-135-*-135-206)

S: 最速135族抜き

HD: 準特化バドレックスの+1アスビを最高乱数切り耐え

  ゴツメ×2+準特化バドのアスビを最高乱数切り耐え

HB: コピーザシアンの+2巨獣残を確定耐え

A: 巨獣斬+氷の牙でHB特化ランドロスをほぼ確定

 

 

・偉い犬ころ。パワーが高い禁止伝説では決してないものの、「毒無効」「vsパオカミ」「vsフェアリーアルセウス」「バドのアスビ以外の打点を(テラバ除き)半減」「火力upアイテムを持たない多くの禁止伝説に1回は動かせる耐久」など、偉い要素があまりにも多い。

 

・今回は元々の採用理由として黒バドを切り返してくるノーマルザシアンの存在があったため、インファイトでの採用。「vsパオカミ」の強さを失わないための陽気採用を行ったことから、足りない火力を補える剣の舞は採用しておきたく、あと1つの技は最終日ラスト2戦以外は抜き性能を高める草分けを採用していた。しかし、打つ機会があまりにも無かったので爆増していたゴツメランドロスを破壊するべく、朝の7時くらいに氷の牙に変更した。結果として最終戦はこの日初めてくさわけがあれば…という展開になり大裏目を引くところだったものの、魂の巨獣斬急所で勝ちをもたらしてくれた。本当にありがとう。

 

・ザシアンは言うまでもなくヘイラッシャを非常に苦手とするポケモンだが、今回ステロキョジオーン+ドラテカイリューと組み合わせて使用することで、ヘイラッシャ入りに対しても臆せずにザシアンを選出するプランを取ることができた。特にvs妖アルセウスなど、ザシアンの選出が必須な構築系統に対しても、ヘイラッシャに歪まされることなく選出が行えたのが非常に良かった。

 

・余談だが、s34ではザシアンミラーを強く意識し、断腸の思いでAを削ってS実数値211で使用していた。しかし蓋を開けてみれば1桁順位を獲得した3人のザシアンは214,214,213と信じられないくらい早く、僕だけ弱くて遅いザシアンを使っていたことが判明、大泣きしていた。実際s34の最終日にウーラオスを不撓の剣発動状態にも関わらず草分け+インファイトで落とせなかったことがあり、その時は僕はチワワで戦わされているのかと思ったほどである。そのためs35では反省ししっかりと調整を再考、シンプルなS最低限のA振りに変更した。

 

 

ウーラオス(れんげきのかた)@こだわりスカーフ テラスːみず

すいりゅうれんだ/インファイト/がんせきふうじ/とんぼがえり

いじっぱり AS252 B4 (175-200-121-*-80-149)

AS: ぶっぱ

 

 

・帰ってきた最強のスイーパー。最終日前日までこの枠は持久力ブリジュラスを採用していたものの、vsバドホウオウに勝てなかったこと、vsバドザシにおいてもそこまでの強さを発揮できなかったこと、選出画面でディンルーが重すぎることなどから、身代わりコライドンへの安定を諦めこのポケモンを採用した。

 

・スカーフウーラオスがレギュI以降大きく数を減らしたこともあり、相手していてほとんどスカーフ型がケアされていないように感じた。特に現環境では黒バドレックスの型が眼鏡と襷に寄っているため、上から水テラス×水流連打のスイープを行いやすく、最終日もバドランドガエンを3タテするなど、ガラルの神と王の威を盾に大暴れしてくれた。

 

・炎半減のタイプと一定以上の物理耐久を有するため、コライドン構築に対しても選出を行う。「岩石封じ」はそのための技で、コライバドに一貫してS操作をできるのが強み。例えばスカーフコライ+襷バドのような並びに対しても、岩石封じを連打することで確実に裏のバドが上を取れる状態でつなぐことができる。打つ場面が多い技ではないが、コライ構築に選出するにあたって一つ強い動きになってくれた。ちなみに、岩石封じは接触技ではないので、不可視の拳の判定が乗らない。

 

 

【構築の要点】

試合の中で多様な選択肢からプランを定める

 キョジオーン、カイリュー、バドレックスなど、様々な動きを取ることができるポケモンたちを効果的なシナジーのもとで組み合わせることで、何を勝ち筋に据えるか、誰で勝ちに行くかを、多種多様なプランの中から試合展開に応じて選択することができる。

 

サイクル構築を展開構築として扱う

 キョジカイリューを軸にしている関係上、本構築はサイクル的要素をある程度含んでいる。しかしながら、「サイクルを回すことでバドレックスで全員倒せる状況を作り出し、バド展開を行う」「キョジオーンで詰ませられる状況を作り出し、キョジ展開を行う」など、脳内のイメージは展開構築を扱う感覚に近いものがあった。その結果プレイングをある程度明確にして立ち回ることができたように思える。

 

環境にメタを張る

 パワーの高い構築が多様化し、全対応が極めて難しい環境の中で、レギュJの目玉であるアルセウスや、抜けて強いとされていたホウオウにしっかりと強い軸を使用することで、マッチング数の多い相手に対してしっかりと勝率を確保することができた。

 

【選出】

・取り巻きや相方の禁止伝説によってさまざまであったため、「この軸にはこのポケモンを投げる」と決まっていたもののみ記載する。

・S35時点での立ち回りなどは記載しておりますが、構築公開後の世界で通用しなさそうなものも多いのでご了承ください。

VSアルセウス(フェアリー電気以外)

カイリュー@2 有利

マルスケ×ゴツメ×ドラテアンコで圧倒的優位を取れるカイリューを選出する。

・初手ステロ撒き+カイリュー+禁止伝説の選出が最も多いが、禁止伝説×2+カイリューの選出も場合によっては可能。

マルスケがあれば基本的にアルセウスにはカイリュー即投げが望ましい場合が多い。欲張ってステロを撒きに行かず、隙を見て撒きに行くことが重要

 

VSアルセウス(フェアリー) 

ザシアン@2(ディンカイはほぼ投げない) 不利~微有利

・妖アルセに唯一大きく圧をかけられるザシアンは確定で選出する。キョジバドザシが最も多いが、ウーラの水テラス水流連打×2でアルセウスが落ちるため、ウーラで崩す場合もまれにある。

・ゴツメランドやヘイラッシャ等物理受けと組まれており、ザシアンで貫通するのは難しいため、ザシアンでアルセウスを流し、バドレックスやウーラオスで貫通を狙うことがほとんど。特にバドレックスの草テラス草結びのプランは相手目線考慮しづらいため積極的に狙いたい。

 

VSホウオウ

キョジカイリュー@1 微有利~有利

・ミライホウオウにはキョジカイリューディンルーでTODを狙う。キョジオーンにテラスを切って、ディンルーと合わせてミライドンの一貫を切る。キョジホウオウ対面吹き飛ばし→カイリューでアンコ→ディンルーで挑発 の動きでホウオウを封じられることは頭に入れておきたい。

・バドホウオウにはキョジカイリューウーラオス選出が多い。ホウオウに確実にテラスを切ってもらえてかつザシアンが通りそうならザシアンを投げても良い。サイクルを回してTODかエースでゴールの展開かを見極める。

・コライホウオウへの@1は禁止伝説枠を投げることが多い。コライホウオウのスケショコライはかなり割り切って投げることが多かった。

 

VSコライドン 

キョジオーン+(カイリューorウーラオス)+(バドレックスorザシアン) 不利

・フェアリーキョジオーンを軸に戦う。コライドンが拘りだと断定できる(する)orわかっている場合はカイリュー、そうでない場合はウーラオスを選出する。

・こだわりを断定しカイリューを選出できる場合は有利だが、剣舞スケショ等はかなり重いため、初戦時は基本的に不利な試合になる。

 

VSミライドン

ディンルー@2(キョジウーラはほぼ投げない) 五分~微有利

・電気テラスディンルーを初手投げし、対面的な展開を中心に考える。ミライアルセ、ミライホウオウ以外はディンバドザシ選出が多い。

・テラスは積極的に切っていっていい試合が多いが、相手がミライドンを温存してきた場合、こちらもディンルー温存の動きを取れると最後の詰めで強力。

 

VSザシアン

バドザシ@1 五分~微有利

・ザシアンの上から殴れるバドレックスと、ノマテラザシアンをケアできるザシアンは大体の試合で投げる。バドザシ相手であれば@1にはスカーフウーラオスを投げることが多い。

一見通せそうなポケモンが多くなりがちなので、特に誰を通すかの判断が重要

 

VSルギア

ディンバドザシがほとんど 五分~有利

・数的優位を取ってバドでテラスを切らせてインファザシアンを通すのが基本。ザシアンがゴールになることが多いので、どくびしは許容していい。ステロ撒菱は拒否したい。

 

VSムゲンダイナ

(ディンルーorキョジオーン)+カイリュー+禁止伝説 有利

・受けにはカイリューが最強になれることが多い。アンコを先に見せてダイナにドラテをブチ当てることができれば神になれる。

・禁止伝説枠はザシアンが通せそうならザシアンが望ましい。こちらのキョジカイリューを、ザシアン受けにテラスを切らなければ対処できなさそうならザシアンを選出する。

 

VSカイオーガ 

バドレックス@2 不利~微不利

・全員がスカーフオーガに上を取られるためかなり難しい試合になる。草テラスが強力なバドレックスは選出したい。

 

VSテラパゴス 

ザシアン@2 五分~有利

・テラパゴスにザシアンのインファイトを通せるように立ち回る。

 

【重いポケモン

・スケショコライドン

→本構築最大の割り切り要素にして欠陥。特に身代わり持ちは相当立ち回りを合わせないと勝てない。襷バドザシを使ってなんとかコライドンに安定させられないかを必死に考えたが、他への勝率が著しく落ちることになるため、最終日付近のコライドンマッチング率がそこまでだったこともあり、ある程度割り切ることにした。一応、ウーラオスの枠を持久力ブリジュラスにすることで、剣舞アイへコライドンに勝てるようになる。

・スカーフカイオーガ

→勝てはするが重い。こちらも襷バドザシの形にした弊害か。

 

【さいごに】

 初2桁から1年と半年以上が経って、ようやく初めての最終1桁を取ることができました。今回に関しては正直マッチングも対戦内容もかなり運が良すぎた部分があり、上振れた結果だとは思いますが、それでも最終1桁という明確な結果を残せたことが何よりもうれしかったです。初1桁なので、少しだけ語らせてください。

 

 去年の年末ごろ、自分がプレイヤーとしてめちゃくちゃ下手なのだと自覚する試合がありました。当時は23位を取ってオフも優勝して絶好調だったので、結構食らいましたね。その試合が公開された時には、(対戦者が誰か公開されていなかったこともあり)まあまあな人数から下手なプレイヤーだと非難されました。下手だったのは事実なので、受け入れることしかできなかったのが悔しかったですね。

 また今年に入ってから、一部の方は見かけたことがあるかもしれませんが、公の場であまりにも直接的な、名指しでの誹謗中傷を何度も受けるようになりました。「見てるだけで不快になるくらい下手だから早く辞めろ/4ね」とか「らいのは終わってる」とか、しまいには「存在が不快」とまで言われました。ポケモンが下手なだけなんですけどね?

 さすがに悔しくて、なんとか上手くなってやろうと、必死にもがき続けました。ただ、結果は全くついてこないどころか、上手くなった実感を得られることすらなく、実はポケモンをやめた時期もありました。ただ、それでも悔しさを消すことはできずにもう一度やり直して、必死に必死に思惟を重ね、上手くなったかはわかりませんが、やっと一つ、結果という形での成長を、成果を、出すことができました。No.9の文字が見えた時は本当に心の底から嬉しかったし、久々に涙も出ました。それくらい、苦しい日々でした。やっと一つ肩の荷が下りたような気がします。

 今では、自分が下手だと気づかせてくれたあの日に心の底から感謝しています。その日がなければここまでは確実にこれなかったと思いますし、ただ漠然と結果が出ない日々を過ごしていた可能性もあったと思います。

 

 頑張ったからといって、必死に考えて努力したからといって、必ずしも結果が出るわけではありません。特にこのゲームは運も絡みますし、わかりやすく成長をするのもめちゃくちゃ難しいです。ただ逆に、結果を出すためには、成長するためには努力が必要条件になってきます。難儀な話ですが、それが勝負の世界なんだと思います

 これからどうするかはまだ決まっていません。リアルも最近かなり忙しいのでどれくらいプレイヤー活動に割けるかもわかりません。ただ、まだまだ上手いプレイヤーにはなれていませんし、下手でミスばっかのプレイヤーなのが少し悔しさを感じる部分もまだあります。なので出来れば、成長できるようにまた頑張って、次は実力で1桁をつかみ取ったと言えるようになりたいですね。

 

 最後にはなりますが、本当にここまで多くの人に支えてもらいました。ポケモンについて色んな人に色んなことを教えてもらったし、プレイングも色々指摘をもらったり、ポ通で考察談義をしたり、僕がフェードアウトしていた時期から戻るか迷っていた時には多くの人に相談に乗ってもらったり。皆さんがいたからこそ僕はここまで来れました。本当にありがとうございます。

 

 ここまでお読みくださり本当にありがとうございました。質問等あればX(@96rh1no_to_v)のDMまでお願いします。それでは、また!

 

 

【SV S33 使用構築】奇襲展開バドレックス

 らいのです。S33で使用した構築を紹介します。ラストシーズンかつ結果は良くなかったので一部簡易的です。面白い構築ではあると思うのでお読みいただけると嬉しいです。

 

【結果】

TN DevilsManner 最終143位

 

 

【使用構築】

・レンタル無いです

 

【構築経緯】

① めちゃ硬スカーフフェアリードレキ黒バド+チョッキカイオーガの並びを使用していた際、厚い耐久振り+ドレインキッスとフェアリーの耐性の強さを強く感じたものの、様々なポケモンに受け出せるほどの耐久はないこと・遅いスカーフがコライドンのS上昇に対して不安定になりやすいことの2点から少し難しさを感じていた。コライドンは環境的に最速スカーフとスケショがかなり多く、これらを超越できるオボン高速移動黒バドがかなり強いのではないかと考え軸にすることにした。

 

② このポケモンを使うとなれば当然壁などのサポートが必要になってくるが、コライスタン系統の「超パワーの殴り(コライバドパオ)」と「絡め手(バドグライラッシャディンルーキョジ)」に対して見えやすい壁展開を行うのは不可能であると感じた。そこで、コライスタン系統に出し負けが少ないチョッキカイオーガを初手置き、カイオーガと合わせてコライドンの一貫を切ることができ、置き土産でバドの積みへと繋げられる襷ハバタクカミを採用。オーガカミバドをコライスタンへの基本選出とした。

 オーガカミというとタイプの補完でコライドンに対して強くサイクルを回す印象があるが、カイオーガに受け出ししたコライドンは次のターン基本的に全ての技を打つ権利があること・最終的にバドが積んで全員倒せれば良いことから、受け回しは必要最低限にとどめ、初手オーガで対面的に殴り合い(コライ引きをされない限りだいたい勝てる・コライ引きは死に出しカミで対処可能)→2番手カミで殴り+置き土産展開(テラスも強要できるとなお良い)→バドレックス降臨 という対面的な展開をとった。

 

カイオーガはコライスタンに対しては出し負けが少ないが、その他のミライドン構築などには物理耐久の脆さから安定性に欠けると感じていた。そこで、カイオーガを選出しない相手に対して、ハバタクカミを初手に回し、電磁波置き土産展開を行ってから、壁展開をしてバドレックスに繋ぐプランを考えた。ハバタクカミがザシアンや白バドなどを呼びやすいことから、壁展開役には ①この2体に強く②両壁+置き土産を覚え③選出画面で壁役であることが絶対にわからない という点を評価し光の粘土サーフゴーを採用した。これにより、カイオーガを出せる相手にはオーガ→カミ→バドの打ち合いからの置き土産展開、カイオーガを出せない相手にはカミ→サフゴ→バドの置き土産リレー+壁展開、という、2軸の展開を用意することができた。

 

④ 上記2軸で対応できないのが、【A】毒々を絡めた受け回しの構築(ダイナループ系) 【B】バドレックスで貫けないポケモンがいる構築(Aベトン・ブルタなど) の2つだった。そのため、【A】に対して対応できるポケモンとして眠る採用のディンルー、【B】に対して対応できるポケモンとして剣舞炎オーガポンを採用した。これらのポケモンの採用に関しては、軸の積みバドを阻害してくるグライオン・ヘイラッシャ・ミミッキュあたりを選出画面で抑制できるないし強くは呼ばない点も評価しての採用であった。実際にこの6体で回して軸の積みバドをかなり通しやすかったので、以上で構築完成とした。

 

 

【コンセプト】

・選出画面で想像できない展開構築

・予想外の積みを通し全抜きする

 

 

【単体について(簡易)】

バドレックス@オボンのみ テラス:フェアリー

アスビ/ドレキ/瞑想/高速移動

控えめ H172 B252 C60 D4 S20 (197-*-132-212-121-173)

HD: 特化ミライドンのEFイナドラ耐え

B: パオザシへの安定性意識でぶっぱ

S: 準速オオニューラ抜き

C: あまり

 

・(サポート込みで)めちゃ硬+積み+ドレインキッスがめちゃくちゃ強い。高速移動がコライのS上昇やその他スカーフ対して1ターンで対処できるという点が、最速スカーフコライが多いこの環境で強かった。壁展開のときはこのポケモンがとにかく全員を貫けるレベルまで積める事が重要で、オーガカミ展開のときはこのポケモンが高速移動をするだけで全員倒せるくらいに相手を削るなりテラスを切らせるなりすることが重要。大体の構築はこのようなエースワンマン展開構築に対して強いプランを用意していることが多いが、見えないところから展開することでそのプランを強く選出させず勝つことができた(選出されていたとしても予想外のところから展開が始まるので手遅れの場合が多い)。

 

・オボンはパオウーラへの安定性意識かつ積める範囲が広がるための採用。ラムも強いっちゃ強いがカミの挑発や見えない急展開を行うことで状態異常系にはある程度抗えるので、単体パワーが上がるオボン採用。瞑想はミライドンへの安定性意識。ついでにガチグマイーユイにも強い。

 

 

カイオーガとつげきチョッキ テラス:ノーマル

しおふき/かみなり/なみのり/れいとうビーム

控えめ H252 B4 C156 D76 S20 (207-*-111-209-170-113)

HD: 準特化バドのアスビ3耐え=眼鏡アスビ2耐え

C: 11n

S: お気持ち(Cを削ってもっと振ったほうがいい 積みルナと鉢巻ウーラが面倒なため)

 

・弱い魚。

・基本的にほとんどのポケモンに負けるが、コライスタンにいるポケモンにだけはだいたい強い謎の魚

・等倍以下の対特殊にはさすがに強いのでミライ以外の特殊2枚構築にもたまに投げるが、パオウーラを見るだけで出したくなくなる謎の魚

・でも選出画面でディンルーとかランドロスとかをちょっと抑制してくれる謎の魚

・出すと弱いけど置き物としては強い、禁止伝説とは思えない魚。

・テラスは基本切らないので、相手のヤバいバド(眼鏡とか)の一貫を切るためにノーマルテラスにさせられている魚。

・しおふきを気持ちよく打てているときだけめちゃくちゃ楽しそうでもはやかわいい魚。

・でもそれ以外の技を打つと一気に凡夫に成り下がるやっぱり弱い魚。

・魚。

 

 

ハバタクカミ@きあいのタスキ テラス:ノーマル

ムンフォ/電磁波/挑発/置き土産

臆病 CS252H4 (131-*-75-187-155-205)

CS: ぶっぱ H: あまり

 

・テラス強要力とサポート力が高く優秀。後続のサフゴまたはバドにつなぐためのポケモンなので、次のポケモンがどうやったら動きやすいかを考えて技選択をする

 

・技は非テラス居座りに裏目をつけるムンフォ、サフゴが上から壁を貼れるようになり、Sを爆盛りしてくるコライドンを止められる電磁波、どくびし展開などを阻止できる挑発、起点作成の置き土産で完結している。テラスはこちらもバドに対する緊急回避用のノーマル(切らない)。

 

 

サーフゴー@ひかりのねんど テラス:ノーマル

リフレクター/光の壁/電磁波/置き土産

図太い H252 B116 C4 D76 S60 (194-*-143-154-121-112)

HD: 特化ミライドンのEFイナドラ最高乱数切り耐え

S: 麻痺した黒バド抜き

B: あまり

 

・経緯で述べたように見えない壁役であるという強さはもちろん、特性により相手の挑発やアンコールに阻止されること無く両壁+置き土産の超絶起点作成を行えるのがめちゃくちゃ強かった。本構築の隠れMVP。

 

・ただ数値が高いわけではないのでカミのサポート無しでは積むことが難しい上、置き土産からサフゴを繰り出したときに相手の強いポケモン(ミライなど)への引きも考えて技選択をする必要があるため、やや運用は難しめ。でも挑発アンコールにビビらなくていいのは本当にすごい。

 

・テラスはこちらもノーマル。試運転時一回何かにビビって焦って切った結果、相手のメタモンにバドがしばかれて負けた(大バカ)。

 

 

ディンルー@たべのこし テラス:フェアリー

じしん/ねむる/まきびし/吹き飛ばし

腕白 H212 B44 D252 (257-130-166-*-132-65)

B: コライのスケショの乱数が変わるライン

H: 16n+1(n=16)

D: あまり

 

・戦場で寝る鹿の化け物。3回しか選出しなかったが、コライホウオウにカイオーガ+フェアリーテラスでTOD、ダイナ系の受け構築にTOD、再戦で見えていた小さくなるベトベトンTODをそれぞれ成功させた神のポケモン

 

・技構成はコライやダイナを殴れる地震TODできる眠る、削りが強い撒菱、起点回避の吹き飛ばしで完結。テラスはオーガと合わせてコライに出す択を作れるフェアリー。持ち物は場持ち意識の食べ残し。

 

・余談だが、本ブログで登場するディンルーは3分の2が寝ている。

 

 

オーガポン@かまどのめん テラス:ほのお

つたこん/ウッドホーン/電光石火/剣の舞

意地 H236 A252 S20 (185-189-104-*-116-133)

昔育成した個体をそのまま持ってきたが、どう考えても準速パゴス抜きはしたほうがいい。が、Hをめっちゃ伸ばしていたおかげで鉢巻コライのフェアリーテラバを2耐えして勝ったので結果論正解だった。

 

・積みバドの最高の相方。バドが苦手なやつ全員に強い上に、ベトンやブルタのいる構築は大体が低速よりなので草分けがないこの型でも強く使うことができた。

 

・この枠は初めスケショアンコカイリューでディンカイサフゴごっこを楽しんでいたが、スタンのミミッキュやノマテララッシャに軸のバドが100敗したためオーガポンに変更した。構築の見た目でワンチャン展開型を察される可能性が出たのは渋めだったが、その後ミミッキュの被選出率は大幅に下がった上展開構築読みの選出をされることもそんなになかったため良い変更だったと思う。

 

・技構成は最強技つたこんぼう、バグ火力で回復できるウッドホーン、ダイナなどに対して足りないリーチを補える電光石火、積み技の剣舞で完結。初戦の小さくなるベトベトンを1積みに1発ヒットで破壊、ダイナ入り受けループをフルパワーつたこんぼうで破壊してくれた。

 

 

【選出】

・VSコライスタン…オーガ→カミ→バド

・VSその他スタン…カミ→サフゴ→バドorOGP

・VSガチ受け…ディンオーガ@1

相手の構築見て誰を通すか決めて通すために必要なポケモンを投げる

 

 

 

【さいごに】

 初見相手であればかなり強い構築を組めたと思うが、プレイヤーである自分があまりにも下手すぎて落とした試合が多く結果を出せなかったのが本当に論外としか言いようがない。構築の面白さもなかなかあると思うのでいい順位で記事を書きたかったが、それができないのがただただ心苦しい。

 最終日に他の構築を使って溶かして4時くらいからこの構築を使い直したらプレミ負けはめっちゃしたものの順位を上げることはできていたので、もう少し早くこの構築を使っていたら2桁には乗っていたかもしれないというのもだいぶ心苦しいポイントではある。

 次また本気でランクマをすることがあれば、そのときはちゃんと良い結果で記事を書きたいと心から思ったし、やるならプレイングに本気で向き合わないともう救えないだろうと思った。

 

 ここまでお読みいただきありごとうございました。なにか質問等ございましたらX(@96rh1no_to_v)のDMまでお願いします。

 

【SV S29 最終50位】黒の白昼夢

 こんにちは、らいのです。

 今回はS29で使用し、最終50位を達成した構築を紹介します。レギュレーションが変わりますが、次レギュでも有用な考え方について多く言語化したのでぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです!

 

【結果】

TN: 白命 最高最終R2032 最終50位

TN: GOGO Summer! 最高199x 最終どこか

 

 

 

 

 

【使用構築】

・レギュ移行につきレンタルはありません

 

 

【構築経緯】

① 妖テラスカーフバドを基軸としたディンバドスタンを使用していた際、「初手黒バドミラーにおいて、相手がタスキの場合ディン引きの行動が弱すぎる」「一方で初手ディンルーは相手のトリックやパオウーラスタートに弱すぎる」などの要素から机上論段階でさえプランを立てることが難しいと感じていた。そこで、黒バドを"ノーマルテラス+トリック"型で採用することで、初手黒バドにもテラストリックで引きと居座りに両対応しやすいと考え、禁伝枠に選定した。

 

② 初手に黒バドを置くときに、相手の初手ウーラオスに対して居座りとディン引きの択を押し付けられてしまうため、両方に対応できる引き先として水ウーラオスを採用した。初手パオジアンの場合にも対応策の1つになり得る点も強力。

 

③ 圧倒的なスイープ能力から襷枠として群を抜いたスペックを持っており、黒バドでの削りやトリックから全抜きを目指せる真のエース役として"剣の舞+不意打ち+氷の礫"パオジアンを採用した。終盤大流行を見せていたコライドン構築に対してかなり強く出られる点も大きく評価した。

 

④ パオジアンや黒バドでのスイープを補助することができ、面倒なTier2系構築に対しても滅法強く出ることができる他、ミライ軸黒バド軸にも選出画面で大きく圧をかけることができる"毒テラス+ステロまきびし"ディンルーを採用した。

 

⑤ 受けに寄った構築に対してかなり強く、バドのトリックとのシナジーや浮いていることによる地面の一貫切りが優秀な"スケショ+竜舞アンコ"カイリューを採用した。

 

⑥ ここまででミライドンとカイオーガがやや面倒だったため、それらの構築に対して初手置きが安定しやすい"ブエナ+マジフレ甘える+痛み分け"ハバタクカミを採用し、構築が完成した。

 

※余談: 本構築は並びを所謂ディンバドスタンに寄せることをある程度意識し、その中で環境の動向を見て補完(主にカイリューの型とハバタクカミの枠)を決めていた。ルナアーラやザシアン等が重いためハバタクカミの枠は炎オーガポンにするのが最も完成度が高くなる組み方だと思うが、炎オーガポンを絡めた形を上手く組みきれなかったことに加え、ルナアーラには不安定ながらある程度勝てており、ザシアンはコライドンが増えた環境動向的に少ないと考えたため、ミライドンやカイオーガに強くなるハバタクカミ版を最後まで使用し続けた。この形は元々1ヶ月ほど前から使っていた形だったので、無理矢理ごまかしてなんとかしていた部分も正直ある。

 

 

【コンセプト】

・匿名的な並びの匿名的な情報を利用し、こちらのみが知っている勝ち筋を押し付ける

・展開を考えやすいポケモンを採用し、プレイングを簡単にする

 

【単体解説】

バドレックス(こくばじょうのすがた)@こだわりスカーフ テラス: ノーマル

アストラルビット/サイコキネシス/かなしばり/トリック

おくびょう H124 B20 C172 D12 S180 (191-*-103-207-122-212)

H: 16n+15(n=11)

D: 特化ミライドンのナズマド最高乱数切り耐え

S: 初手バドミラーで上からトリックできるよう高め

 S実数値158調整(最速ランド抜き)がS+2しても抜けないライン(ミライ/ニューラ意識)

C: +1アスビで無振りコライドンを確定1発

B: 余り

 

・世界最強ポケモン"ノーマルテラス+トリック"の存在により、ディンカイバドの3体に対して初手置きが強く、裏のウーラオスと合わせることで初動がかなり安定しやすくなっている。

 

・フェアリーなどの攻撃にも使えるテラスタイプではなくなった分、技スペースの4枠目を自由に選択できるようになった。この枠は、ドレインキッスが無い分トリック後のディンルーに強く出られる技が必要で、わるだくみややどりぎのタネなども試したが、最終的に"かなしばり"を採用した。この技の強みを言語化すると、

Ⅰ. "黒バドに強い"とされている相手や低速中心の傲慢な構築にも、引きにトリックを合わせたり1発耐えたりすることで、トリックの技固定+金縛りにより相手を強制的に行動不能にし逆に突破することが出来る

Ⅱ. トリックでスカーフを取り返したターンも悪あがきになるため、HPの残った嘶きスカバドを爆誕させやすい

Ⅲ. 一度かなしばりを打てば、次のターンからは引きだけを考えての技選択可能になるため、交代して交代先を犠牲にするか、素直に悪あがきを受け入れるかの絶望の2択を迫ることができる

の3点。これらの要素が対面の有利不利をもほとんど無視する絶対的かつ圧倒的な強さを持っており、最終日も悪テラスポリ2+スカーフラオスや、HP満タンテラスルギア+メタモンコスパを積んだドラテダイナ+スカーフラオスを1体で捲り切ってしまうなど、普通では考えられない異常な活躍ぶりを見せてくれた。

 

・逆にこの型の弱みも挙げておくと、テラスタルが相手のバド以外に対しては有効に働きづらい点と、打点がアスビサイキネしかないためバドをエースとして一貫させる動きが取りづらい点の2点。特にパオジアンに対しては苦しい展開を強いられることも多く、本構築が欠陥とする部分の1つとなってしまった(取り巻きでもう少し何とかすべきだった)。

 

・白に染まる黒。しかしこのポケモンが見せてくれた黒の白昼夢は、とてもモノクロには似つかない彩りあふれたものだった。

 

 

ウーラオス@パンチグローブ テラス: ほのお

すいりゅうれんだ/ドレインパンチ/アクアジェット/つるぎのまい

いじっぱり H188 A252 B4 D60 (199-200-121-*-88-117)

HB: 特化ウーラオスの鉢巻インファ確定耐え

  特化ウーラオスの水流+インファほぼ耐え

HD: 準特化黒バドのアスビ確定耐え

A: ガチ特化

(ウーラミラーで下からドンチするため努力値を4余らせている)

 

・バドレックスの最高の相方。初手バドウーラ対面は、相手の襷やノマテラによる居座りの可能性と、ディンルー引きの双方の可能性が考えられるため居座りと引きの不毛な択になりがちなため、そこを解決するためのウーラオス

 

・上記の動きを成立させるためのHBラインを確保しながら、黒バドレックス相手に1度居座る理由付けになれるようDに少し寄せる調整を使用した。確かにバドレックス相手に強気に居座れたり、ルナアーラ等に活きる場面も一定数あったものの、相手のパオジアンや白バドレックスに十分な働きを果たせない場面もあり、もう少しHBに寄せるべきだったと感じている。s21最終1位構築のHBウーラオスはこれらの課題を解決しており、本構築においても選択すべき型だったであろう。

 

・テラスタイプはバドレックスのアスビを耐えることから、サブウェポンの多くを半減でき、鬼火に耐性を持てる炎を選択した。また技構成については、水流アクジェは確定として、ウーラオスに後投げするためのドレインパンチと、積みバド構築に対して起点作成役を逆に起点にできるようになるつるぎのまいを採用した。炎テラス×つるぎのまいの副産物として、ヘイラッシャのいないホウオウ絡みや一部のザシアン構築にも強く出ることができた。

 

 

 

パオジアン@きあいのタスキ テラス: ステラ

つららおとし/ふいうち/こおりのつぶて/つるぎのまい

いじっぱり A252 B84 S172 (155-189-111-*-85-177)

A: ガチ特化

B: 特化ウーラオスのパングロ水流ほぼ耐え

 4振りディンルーの地震×2ほぼ耐え

S: だいたいの移動バドや遅いミラコラザシアンを抜けるライン

 

・本構築のエース。襷による行動保障×つるぎのまい×2種類の先制技×ステラテラスにより、有象無象に対して圧倒的なリーチでの縛りを行うことができる。苦手とするウーラオスすら削ってしまえばスイープの餌食であり、ましてやウーラオスの採用されづらいコライドン構築に対しては凄まじい刺さりを見せる。

 

・パオジアンミラーを無視しているかつ先制技でのスイープに主眼を置いた技構成であるため、攻撃ガチ特化での採用。そうなった際に準速までSを伸ばすメリットがほとんどなかったため、最低限の素早さを確保しつつ、より確実に行動できる回数を増やせる耐久調整を施した。実際に準速でないデメリットを感じることはほぼなく、確率を含めた総合的な勝率を最も高めることができたと思う。

 

・パオジアンというポケモンの本質的な強みは、一貫性が高いかつ圧倒的火力を出せる2種類の先制技により、不毛な素早さ勝負を無視した確実なスイープを行える点にあると思っており、一般的に脅威とされている確率ひっかけは所詮確率勝負にすぎないと考えている。このパオジアンの本質的強さを発揮するためには先制技だけでなくつるぎのまいも必須であり、それ故絶対零度の採用は個人的には考えられないものだと思っている。絶対零度で受けを"対策"するくらいなら、つるぎのまいで勝てる範囲を大幅に拡張し、他のポケモンで確実に対策をした方が間違いなく強力だからである。

(打点として自然に採用されるつららおとしの怯みについては、一方的かつ合法的についてくる上振れ要素として無視できないレベルの強みだと思う。実際に今回使用したパオジアンの調整はその怯みによる不利展開の打開まで含めた総合的勝率を意識している。)

 

 

ディンルー@たべのこし テラス: どく

カタストロフィ/まきびし/ステルスロック/ふきとばし

わんぱく H212 A4 B36 D228 S28 (257-131-165-*-129-69)

HB: 11n/最低限

S: ディンルーミラーで上から吹き飛ばすため多少過剰に振っている

HD: あまり/オボン調整の流用(C198ミライの抜群テラバをオボン込み2耐え調整)

 

・最凶のサポーター。ステロまきびしやカタストロフィによる定数の削りが、バドレックスやパオジアンと極めて相性が良い。また、このポケモンを強く動かすだけで十分な受けへの崩し要素になるため、汎用的かつ確実に受けを崩せる意味でも最強の駒である。

 

・本構築ではミライドンや黒バドレックス構築に対してはあまり選出を行わず、逆にコライドン構築に対してはほぼ必ず選出していた。というのも、コライドン構築に対してはバドレックスおよびパオジアンでのスイープが極めて行いやすく、それをサポートする要素としてのディンルーが強力となりがちだからである。とりわけS28で結果を残したチョッキコライドン構築に対しては、毒テラスと合わせてディンルーが多く行動回数を稼ぎながら、コライドンに炎技を強制できるため、バドパオの圏内に入れる動きがかなり通りやすかった(このことを踏まえるともう少しBに寄せた調整にすべきだった)。

 

・受け構築やミライ黒バド軸に対してももちろん強力だが、当然相手にも意識されるポケモンであるため、運用に関しては慎重に行う必要がある。むしろ逆に、強く意識されるということを踏まえた選出やプレイングの強制ができるという"顔"の強さも、ディンルーの無視できない強みである。

 

・定数での削りとなるステロまきびし吹き飛ばしは確定として、地震とカタストロフィの選択だが、本構築が見た目以上に展開要素の強い構築であること、ディンラッシャやその他受けポケモンへの削り速度が違いすぎることから今回はカタストロフィを採用した。地震がないことで不便を感じる場面もあったため非常に難しかったが、それ以上にカタストロフィによる確実な削りが強力だったため、本構築におけるカタス採用は正解だったと信じている

 

 

カイリュー@いかさまダイス テラス: はがね

スケイルショット/アイアンヘッド/りゅうのまい/アンコール

いじっぱり AS252 H4 (167-204-115-*-120-132)

A: 火力意識のガチ特化

S: カイリューミラーなどを鑑み準速

 

・補完の竜。今回はvsTier1スタンではなく、軸で勝ち切るのが難しいTier2系に対して強く選出できるスケショアンコ型で採用した。ムゲンダイナやホウオウ、ルナアーラといった耐久力に重点を置いた構築系統や、キラフロルでのどくびし展開を行ってからゲームを始めようとする展開構築に対し、素の素早さや竜の舞を利用したアンコールが強く突き刺さる。

 

・上記禁止伝説は総じてフェアリーテラスでの採用が多いため、それらにもしっかりと勝ちきれるアイアンヘッド採用。ディンカイバドが受けにある程度強いとはいえ総じて不利になりがちなTier2系に対して、3割で勝ち確を作り出せてしまう点も無視できないほど強力だった。

 

・飛行タイプによりディンルーと合わせて毒びしを回収でき、構築に一貫している地割れをシャットアウトできること、アンコールがバドのトリック及びかなしばりと相性が良く、裏の積みにも繋げられることなど、多岐にわたって構築でのシナジーが良い

 

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー テラス: ほのお

ムーンフォース/マジカルフレイム/あまえる/いたみわけ

おくびょう H196 B244 C20 D4 S44 (155-*-106-158-156-177)

HB: 特化コライドンの-2フレアドライブ確定耐え

S: S活性時に+2準速カイリュー抜き

C: D無振りイーユイへの乱数が変わるライン(H4振りをムンフォ×2で76%で落とせる)

 

・構築のラストピース。マジフレ甘える+痛み分けによるデバフを用いた確実な削りにより、VSミラコラカイオーガ、ひいてはザシアンや攻め寄りのルナアーラにも初手置き可能な万能役。初手パオジアンに屈することがないのが素晴らしい。それでいながら舐めている相手を壊滅させるほどの力を持っており、特に多くのハッサムを焼却処分してくれた。

 

・構築全体との相性が良く、削ってバドレックスの嘶きの起点にする、デバフをかけて退場し裏の積みの起点にするなど、初手役としてこれ以上ない働きをしてくれた。特にバドレックスとはタイプが共通することから役割集中的にバドレックスが苦手とする相手を削ってくれる場面も多く、その点も噛み合っていた

 

 

【構築の要点】

匿名的な情報を利用したズラしの押し付け

バドレックスのノマテラ+トリックかなしばり、カミウーラの炎テラ、パオウーラの耐久調整など、選出画面では考慮しきれない要素を構築に組み込むことで、匿名性のある並びに対する相手の認識を超越し、一歩的にこちらのプランを押し付けることができた。

積みによるプレイングの簡易化と捲り性能

パオウーラカイリュー及びバドレックスの嘶き等、構築に積みの要素を多く取り入れることで、最終的なゴールをわかりやすいものにし、プレミ負けを極力少なくした。また、禁止伝説1体環境特有のマッチング相性の不利を、読みをベースにした強引な積みにより捲ることができる点も、全対応が特に難しい本環境にマッチしていた。

 

【選出】

レギュ移行につき割愛。これにどう出していたかなど知りたい方がいればDMまでお願いします。



 

【さいごに】

 久々にぼちぼちの結果を残すことができてホッとしているというのが一番の感想です。禁伝環境では過去4回も最上位まで行って溶かすという苦しい経験をしており、本当に自信がなくなっていたので、今回良いとは言い切れないもののそこそこの順位を取ることができたのは1つまた自信を少し取り戻せるきっかけになれそうです。 

 構築全体の完成度はまあまあ程度だったので、レギュIでは完成度の高い構築をしっかりと組み上げ、2桁安定、ひいては1桁順位を目指していきたいと思います。

 質問等ございましたら、Twitter(@96rh1no_to_v)のDMまでご連絡ください。また、YouTubeでたまに配信を行っていますので是非チャンネル登録やコメントをくださると嬉しいです!ここまでお読みくださりありがとうございました!

 

YouTube

https://www.youtube.com/channel/UC3VThYOeBewxqolsMwapBgA

 

 

白命→

https://youtu.be/I-dau-DJS18?si=bRZ6FUzgGTg-h8aI

Go Go サマー!→

https://youtu.be/ogVMxZTcoCI?si=zJYNUVD0pJwy3BlO

 

【妖騎杯破 優勝】最強6

 こんにちは、らいのです。

 今回は、先日行われた妖騎杯破で使用し、優勝することができた構築の軽い紹介と、大会の振り返りをしていきます。半分構築記事、半分オフレポのような形になっています。最後までお読みくださると幸いです。

 

【結果】

妖騎杯破 予選4-1→トナメ優勝(全BO3で2-1→2-1→2-1→2-0)

 

 

【使用構築】

レギュH終了まではレンタルを公開しておきます。

 

【構築経緯】

 前期使用していた構築が、(1)構築としての完成度の高さ (2)匿名性と柔軟性によるBO3適性 (3)自身の練度が一定以上はあること の3点から、優勝を目指すにあたって最適だと感じた。

raypoke0319.hatenablog.com

 ただ、前期の感触などから幾らか課題を感じていた部分もあったため、そこのブラッシュアップを行うことにした。変更点は以下の通り。

 

① ガチグマの"しんくうは"を"まもる"に変更した。前期構築では、ガチグマがサーフゴーの眼鏡ゴールドラッシュを耐えることから、"つきのひかり"を利用してガチグマ+鋼でサーフゴーの一貫を切る動きをしていたのだが、トリックを打たれるとまずいと思いながらやっている部分があったため、そこの安定性を高めるために変更。本大会でも拘りサイクル系統の相手に強く動かすことができたため、悪くない変更だったと感じる。

 

ガブリアスを地面テラスから"電気テラス+テラバースト"型に変更。主にガブリアスが役割とする【A】vsウルガモス入り【B】vs受け において、【A】ではガブリアスにテラスを切らなくても勝てる(他にテラスを切ったほうが強い)展開が多かったこと、【B】ではエアームドやアーマーガアのいる受け構築に投げづらい時が偶にあったこと から、地面テラスの不要性と電気or炎テラスの必要性を感じたため変更に至った。電気を選択した理由は、やや重めのアシレーヌに強い点とムドー(アマガ)+ラッシャに一貫する点を評価したため。炎だと超重いガラルマタドガスに強くなり、ガモスに切るプランも取れるためこちらも強力。ただ、本大会においてはこの電気テラスが準決勝でアシレーヌを破壊してくれて神だった。

 

③ サーフゴーとブリジュラスの調整を変更した。サフゴは選出機会の多かったポリ2入りにより強く出るための変更、ブリジュラスは特殊技を受ける機会が殆どなかったこと、受けなどTier2構築に多く投げることから、対物理や対受けの確実性を上げるための変更を施した。具体的な調整は下記。

 

 サーフゴー: 控えめ H52 B4 C156 D44 S252 (169-58-116-190-117-136) ※A0

 S: 準速

 HB: ステロ+特化カイリュー地震を確定耐え

     準特化オオニラのテラス地獄突きを最高乱数切り耐え

 HD: 特化ガチグマのブラム+真空波を約95%耐え

     準特化サフゴのシャドボを最高乱数切り耐え

     B<D(DL意識)

 C: ブリの眼鏡テラス流星群耐えのチョッキガチグマを+2ゴルラで確定(前期と同値)

────────────────────────────────────────────────────────

 ブリジュラス: 図太い H252 B156 S100 (197-*-187-145-85-118)

 S: 最速ハピ/準速ペリッパー抜き

 HB: 余り/11n

     無振りアマガの蜻蛉+C198眼鏡サフゴのシャドボを確定耐え

 

④ サーフゴーの持ち物をメタルコートから"こうてつプレート"に変更。アルセウスの加護を得られるようにした。(このためだけに前日にアルセウスの交換募集をした)

 

※単体解説などは前期記事と変わらないためそちらをご参照ください

 

 

【コンセプト】

・BIG6のパワーの高さを活かし、安定したプレイングで押し切る

・強い単体×強いシナジーから生まれる多様な戦術により、BO3に対応する

 

 

【当日の振り返り】

予選

1戦目

最初イチゴを引いてお互いに文句言い合ってたらトナメ組み直しになって安堵と思いきやorionで発狂。マスカ+ブリ+ガブリアスで勝てる自信はあったが、ここからトナメでBO3(実質BO4)になったら絶対に勝てないと思っていたので本当に嫌だった。この試合は初見だし5分程度で終わるだろうなんて思っていたら、orionが強すぎて最後択まで持ち込まれた。なんとか制して勝利。

 

2戦目

わせポケの1年生を引く。重めなアロキュウ入りだったが、あくびガチグマが最強に刺さっていたため20分のほとんどを使って勝利。サーフゴーもそこそこ刺さっていて、持久力ブリジュラスを起点に最後貫いてくれた。

 

3戦目

わせポケの2年生を引く。重いポケモンランキングTOP5のうち、ドラパルト/ハッサム/アシレーヌ/アロキュウの4体がいて絶望。しかも初手カイリューのテラス渦にクイタン→ハッサム引きされてド絶望。ほぼ余生みたいな試合を続けてたらガチグマが当たったら負けのウィング避け→ブラム一発急所でハッサムを破壊して勝った。ほぼ抜け確に

 

4戦目

珍しいポケモンが多いマイナー寄りの構築を引く。あくびガチグマが怪物級のスペックを遺憾なく発揮し、しっかりと蹂躙してくれて勝利。相手がワンチャンスを拾いに仕掛けてくる場面も、しっかりと安定行動で詰めることができて良かった。

 

5戦目

わせポケの2年生を引く。選出段階で予想していた構築パターンと異なっており、超順当に敗北。4勝して抜けが確定していたので、特にダメージを食らうことなくプレイできた。かなりテクくて面白い構築だったので今後に期待。

 

決勝トーナメント

1回戦

1戦目は渦カイリュー+鉢巻ガブで順当に破壊。2戦目は初手にドドゲザンが来てギロチンを確信していたら爪ギロチンで2ターンでカイリューが処され、そこからガブリアスも不意打ち急所で削られ&同速負け電気玉投げつけるで麻痺などめちゃくちゃにされ、それでもなんとか飛行テラスカイリューvs10万ブリジュラスのラス1対面に持ち込んで勝ったと思いきや最後の最後で粉が発覚して負けて爆笑。3戦目は2戦目で得た情報と反省を活かし、最後ガブリアスで詰めることを意識してしっかり勝利。今思えばここで悪運を使い果たしておいてよかった。

 

2回戦

最近よくマリパで一緒に遊んでいる人と配信卓で対戦。重めなアロキュウ入りだった上、ステロガブでマスカーニャのタスキが潰される&壁サフゴでガチグマでも対処不能になり、1戦目は敗北。2戦目以降は選出を変え、マスカサフゴガブの攻め3選出で気合でなんとかすることにした結果、2戦目は新緑マスカでガブを破壊し勝利、3戦目は苦しい展開になるもガブの電テラバで水テラサフゴを崩しなんとか勝利。相当いい試合だったと思っていたら、試合後に6回くらい対面していたお互いのサフゴが同速だったと発覚し、全部上から動いていたせいで気づいていなかっただけだった。運だけ、神。

 

準決勝

予選3戦目で当たった不利構築と再戦。あまりに絶望的だった上、1戦目を初手ガブハッサム対面で地震をテラスで透かされてそのまま敗北し相当絶望的だった。2戦目も初手ガブアシレ対面で電テラバに合わせて草テラスを切られ相当苦しかったが、あくびガチグマで粘って作った展開から鉢巻ガブリアスを気合で通し勝利。3戦目は初手再びガブアシレ対面で、再度電テラバを押したところこれが通り残りをあくびガチグマで詰めて勝利。相当苦しい相手だっただけに本当に嬉しかった。

 

決勝

2週連続で勝ち上がった決勝、相手はオノノクスエアームドが入った珍しい形。ウルガモスがいたので渦電磁波カイリュー+鉢巻ガブリアスは確定とし、マスカやオノノクス受けとしてブリジュラスを加えたドラゴン600族3枚選出で1戦目は提出。エアームドに対し、吹き飛ばしで出てきたガブリアスの電テラバで数的優位を取れたのが本当に大きかった。途中からマスカーニャにトリアクがないだろうという予想がついた(打たれうる場面で全く打たれなかった)ため、残りを渦カイリューで詰めてTOD勝ち。2戦目は選出の変更も考えたが、ウルガモスケアのためのカイリュー+ガブリアス@1で考えた結果、10万でテラスがなくてもエアームドに打点を持ててオノノクスを受けられるブリジュラスが最適だと考え1戦目と同じ3体で選出。渦カイリューが刺さりに刺さりまくっており、負けないことだけを意識して、相手のテラスまで含めたケア+数的優位確保+時間稼ぎを心がけて再びTODで勝利。今年最後のオフでやっと優勝のタイトルを手にすることができた。

 

 

【さいごに】

 少しだけ、自分語りのコーナーです。

 自分は中学・高校と競技クイズをプレイしていました。最初はからかいのノリから「世代最強」なんて呼ばれるようになり、それが嘘じゃなくなるようにずっと本当の最強を目指していましたが、一番ピークとなる高2の時期がコロナで潰れ、ビッグタイトルを手にすることができないまま競技クイズ人生を終えました。競技クイズはオフラインの大会がほとんどで、それだけにずっと「壇上で勝つ」ということへの憧れを強く持っていました。

 その思いはポケモンプレイヤーになった今でも変わらず、僕はSVから本気で対戦に取り組み始めた新参ですが、その中では珍しくオフ大会をオンライン(=ランクマ)と同じくらい重要視しています。場所を問わず負けるのが嫌というのもありますが、それ以上に皆が注目する壇上の舞台で、たった一人しか得られない優勝の栄光を手にするというあの瞬間への憧れが強いです。その気持ちから、オフ大会にも本気で取り組んできました。

 ずっと勝ちきれないなかで前回の黒馬記念で決勝まで上がって、それでも最後勝てなくて、涙が出るほど悔しかったです。妖騎杯はもともと参加しない予定でしたが、悔しい思いがあまりにも強く、このままじゃ終われない、優勝したいという思いで参加を決めました。優勝以外は全部負けと一緒だと思って臨んでいたので、こうやって優勝を手にすることができたのは、やっと1つ報われたような気がして本当に嬉しいです。応援してくださった方、そして開催してくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございます。

 来年以降はもっと大きな大会での優勝、ゆくゆくは雷撃での優勝を目指していきます。そのためにも、構築・プレイングともに成長し、今度こそ真の「最強」にふさわしいようなプレイヤーになれるよう努力していきます。

 来年の僕の、さらなる躍進を楽しみにしていてください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

【SV S24 最終23位】ヒーロー6

 こんにちは、らいのです。

 今回はS24で使用し、最終23位を達成した構築を紹介します。構築の内容紹介や解説はもちろん、今回の構築から得られる汎用性の高い考え方まで言語化したので、多くの人に参考にしていただける内容かと思います。自信のある構築内容・記事なので、ぜひ最後までお読みくださると幸いです。

 

【結果】

TN: よすが けい 最高最終2069 23位

TNは斜線堂有紀先生の『恋に至る病』より

 

 

 

 

【使用構築】

・レギュH終了まではレンタルを公開しておきます。是非1度手に取ってみてください。

 

 

【構築経緯】

"メタルコート+飛行テラス+悪巧み+身代わり"サーフゴーが、スタンに対して非常に強力だと感じたため軸に選定。具体的には、

(1)増加していた"あくび"ガチグマや"ほのおのうず"カイリュー、サポート型のブリジュラスを起点にできる

(2)カイリューを抜くs84により貫通性能が高い

(3)積みエースとしての運用だけでなくサイクル下の火力エースとしても運用可能

の3点により絶対的な強さと相対的な強さを両立していると考えた。

 

② サーフゴーを通すにあたり、カイリューを貫通するためにステロ撒きが必要だと感じたため、地面の一貫を切りながら展開でき、マスカーニャカイリューガブリアスに対してテンポを取れる"風船+ステルスロック"ブリジュラスを採用した。この2体では相手のサーフゴーの一貫が凄まじいため、ゴーストの一貫を切れて欠伸で展開できる"HD振り+あくび+月の光"ガチグマを採用した。

 

③ ここまででアシレーヌに対して勝つ気が全く存在していないため、マスカーニャを採用。明確なマスカ受けがいないスタン構築に対して対面駒として選出に組み込めることやこちらもここまでで勝てないグライオンに対してテラスタルを強要しながら戦えることを期待し、"きあいのタスキ+しんりょく+トリプルアクセル"型で採用した。広い技範囲により、誰と対面しても大打撃を受け入れるかテラスタルを使うかの選択を迫ることができ、とりわけフェアリーテラスを誘うことからサーフゴーとの攻めの補完に優れている点を評価しこの型に至った。

 

④ 硬めの受け構築に対してグライオンに鋼テラスタルを切らせた後に破壊する駒として"こだわりハチマキ+地面テラス"ガブリアスを採用した。現状誰も勝てないウルガモスに対しても圧倒的な火力により大きく有利を取れる点や、爆増していたオオニューラにも選出できる点など、唯一無二の性能が噛み合っており上手く補完してくれると予想した。

 

⑤ 現状カイリュー枠がまだ余っているため、何かしらの型のカイリューは採用できた方が強力だと考えていた。ここまででまだウルガモスに先展開された際にガブリアスで貫くのが難しく、再現性のある戦いをするのが難しいのではないかと考えていたが、カイリュー"電磁波+アンコール"型で採用することで、素早さを奪いながら技を固定し安全にガブリアスを展開できることに気づいたため、この2つの技を最も強く使える"ほのおのうず"カイリューを採用し、構築のver.1を完成させた。

 

⑥ 以上の6体で潜りながら細部を調整していった。具体的には、

(1) マスカーニャに受け構築意識で"まきびし"を採用していたが、スタンに対して対面駒として選出するプランが想像以上に強力だったため、より対面性能を高める"ふいうち"に変更した

(2) カイリューは当初ステロと合わせた"ふきとばし"ウルガモスケアで"あつぞこブーツ"を持たせていたが、活きる場面がかなり少なかったこと、ガブリアスがオオニューラへの勝率が安定しなかったことを加味し、"おんみつマント"に変更した

(3) ガチグマはサーフゴー意識で"だいちのちから"を採用していたが、打つ場面があまりにも無かったこと、ミリ残しや行動保証潰しが欲しい場面が多かったことから、"しんくうは"に変更した。

以上の変更を施し最終日対戦に臨んだところ、幅広い組み合わせでの選出が可能でかなり柔軟に戦うことが出来たため、この形を完成形とした。

 

 

【コンセプト】

・広い選出幅により柔軟な選出を可能にし、最適な勝ち筋を通す

・勝ち筋を通すために適切な型選択/選出/技選択を行う

 

 

【単体解説】

サーフゴー@メタルコート テラス: ひこう

ゴールドラッシュ/シャドーボール/わるだくみ/みがわり

ひかえめ H100 C156 S252 (175-58-115-190-111-136)

変更理由がなかったため、調整はこちらのものをそのまま拝借しました

note.com

 

・環境に対する刺さりが非常に良いポケモン。サポート型のブリジュラスやゴールドラッシュで拘ったサーフゴーに対して素のタイプ(+特性)が強く、特性+下で述べる飛行テラスによりガチグマやカイリューに対しても強く動ける。

 

"ノーマル/ドラゴン耐性+飛行テラス"は、ガチグマやカイリューに対して無償の1ターンを作りやすいという点で非常に強力だが、サーフゴーは(1)特性による欠伸耐性でガチグマへの後投げがしやすい (2)悪巧み+身代わりにより無償の1ターンをエンドゲーム級のものにできる の2点により最も適性が高いと言える。この例に限らず、一般的に「1ターンを生み出す」テラスタル(=耐性変化は強いが変化後ずっと優秀な訳では無いテラスタル)は、その1ターンでエンドゲームできるポケモンでなければ使いこなせないものである(アンコ竜舞カイリューの鋼テラスタルはその最たる例で、アンコールによる強い1ターンの永続化+交代などの抗いに対する竜舞スケショの破壊性能 によりテラスタルの1ターンを最大限活用できる)。

 

・持ち物"メタルコート"が革命レベルで強力だった。+1で等倍以上のほとんどのポケモンを、+2でチョッキガチグマを落とせるようになり、乱数は少し絡むものの+3でASカイリューを、+4でH振りカイリューマルスケ込みで貫通できるようになる、抜きエースにふさわしい火力を保証してくれる素晴らしいアイテムだった。また、悪巧みを積まずとも拘り眼鏡と錯覚してしまうほどの火力を叩き出すことができ(C上昇無しでもマルスケ込みシャドボ+ゴルラでASカイリューをほぼ突破可能)、サイクル下の高火力アタッカーとしても運用できるようになるため、立ち回りの幅も大きく広げてくれた。

 

 

ブリジュラス@ふうせん テラス: ひこう

10まんボルト/ボディプレス/ステルスロック/ほえる

ずぶとい H252 B76 D180 (197-*-176-145-108-105)

BOXにいた上記の汎用調整をそのまま使用したが、物理技を受ける機会がほとんどだったためもっとBに寄せたほうが強いと思う。レンタルは下の調整です。

ずぶとい H252 B124 D132 (197-*182-145-102-105)

HB: 準特化鉢巻ガブリアスげきりんを約95%で2耐え

HD: C実数値190のサーフゴーのシャドーボールを約98%で2耐え

 

・現環境でトップクラスに汎用性の高いステルスロック撒き。マスカーニャへの受け出しができることに加え、風船を持たせることでガブリアスカイリューに対しても安定的に繰り出すことができるところが圧倒的な差別化点である。

 

・技構成も相まって、BIG4絡みのTier1スタン以上に、アーマーガア絡みの受け攻めサイクルや、グライオン絡みの受け構築など、Tier2以下の構築に対して特に活躍してくれた。持ち前の耐久/耐性により攻め駒に強い上で、受け駒に刺さりやすい"10万ボルト"を採用したことで後続のガブリアスなどの一貫を作ったり、何ならブリジュラスだけでエンドゲームしている試合も多かった(調整を変えたほうがいいと思う理由も、主に選出していくこのようなTier2構築との対戦では、役割が物理アタッカーへの引き先になる点や、受け駒のほとんどの攻撃が物理技である点にある)。

 

・一方でTier1構築に対しては一定程度の活躍にとどまる試合がほとんどだった。無論初めに述べた優秀な性能により安定してステロ撒きやクッションとしての役割を果たしてはくれるが、サーフゴーやガチグマ、型次第ではカイリューにも無力になり、渋々引かざるを得ない(そして引いたらもうブリジュラスが仕事をできる状況が来ない)という展開が多かった。これは技構成の問題であり、例えばバークアウトやイカサマ、ドラゴンテールやラスターカノンなどの汎用性の高い技で固めればある程度解決できる話である。しかし実際に構築を使用する中で、Tier2性能が向上するこの構成で使うことが全試合を見たときの勝率を最大化させてくれると感じたため、このままこの構成で使用し、基本的にはTier2構築相手、たまにTier1構築に投げるという使い方をした。

 

 

ガチグマ@たべのこし テラス: フェアリー

ブラッドムーン/しんくうは/あくび/つきのひかり

ずぶとい H252 B36 D220 (220-*-159-155-113-57) ※S個体値0

HD: C実数値198のガチグマのテラスブラッドムーンを確定耐え

HB: 準特化鉢巻ガブリアス地震をたべのこし回復込で確定2耐え

S: 最遅アシレーヌ(ラグラージ)抜かれかつ、4振りヘイラッシャ抜きの実数値57(無補正S0)

 

・準伝説どころか禁伝クラスのスペックを持つ異端児ポケモン。ここまでHDに振ることで特殊耐久すらも高い水準に達し、高火力+先制技の対面駒、両受け可能な高耐久+回復の万能クッション、あくびのコントロール+削りの起点作成役と、このポケモンだけでできることがあまりにも多い。普通は複数のポケモンで様々な動きを可能にすることで初めてスタンとなるのに、このポケモンは1匹でスタンを実現させてしまうのがおかしすぎる。

 

・能力や技威力などの数値面だけでなく、ゴースト/電気の一貫を切りながら環境の多くのアタッカーに対して等倍で受け出せる耐性が優秀(等倍での受け出しがほぼすべて成立する数値が優秀とも言えるが)。特にはがねタイプと合わせることで、サーフゴーの技の一貫を切ることができる点がこの環境において非常に強力だった。テラスタイプのフェアリーも高火力技の多いドラゴン技を切りながら等倍範囲も多く、弱点もこれまた裏のはがねタイプが上手く補完してくれていて強力。

 

・取れる選択肢が豊富すぎる故、メタが厳しく立ち回りも非常に難しいポケモンでもあった。特に行動選択においては、すべての技が強力ながら裏目が存在し、試合展開を考えたときにこのポケモンで何をしなければいけないか(試合の中の役割はなにか)、逆にどの裏目は防がなければいけないか、などを常に考えながら選択する必要があった。本当に強すぎるポケモンではあるもののそのスペックを最大限引き出すには余りにも繊細で、自分の力量不足がゆえに強く使い切れない場面も多くあった。最強のポケモンは、最強の主を求める。プレイヤーとして強くなるためには間違いなく使っておくべきポケモンだと感じた。

 

 

マスカーニャ@きあいのタスキ テラス: くさ

トリックフラワー/はたきおとす/トリプルアクセル/ふいうち (特性: しんりょく)

いじっぱり AS252 D4 (151-178-90-*-91-175)

A: 火力意識のガチ特化 S: 準速 D: 端数(DL意識)

最速Aキュウコンやトリック後のマスカーニャに抜かれるなど火力以外のすべてがデメリットだが、運用的に崩し性能と対面火力を高めたかったためいじっぱりで採用

 

・広い技範囲と高い技威力により対面性能と崩し性能を最高レベルで実現するタスキ枠。まきびしやちょうはつ、やどりぎのタネなどの崩しに特化した補助技を採用せずとも、受け駒を破壊する攻撃技によりフルアタのタスキにも関わらず崩し性能が高い。ふいうちを採用することで対面性能も抜群に向上し、出せば必ず仕事をしてくれる。

 

・多くのポケモンに対して刺さりの良い技範囲によりテラスタル強要力が極めて高いが、裏のポケモンと攻めの補完(テラスを切れば裏のサフゴ/ガブが通るという流れ)を作ることで、変にテラス読みをせず目の前に通る技を打つという基本の行動が最強のものになった(=役割遂行の確実性が相当高まった)。切られがちな技をちゃんと採用したフルアタ×裏目の存在しない素直な技選択により、無茶な居座りを確実に咎めながら偉い相手にも戦うことができ、楽しいポケモン対戦を提供してくれた。

 

・4倍弱点をつける時にしか打たないトリプルアクセルはタイプ一致で打ちたい場面がほぼ存在しないため、特性: しんりょくで採用した。さらに、テラスタイプをくさで採用することで、ガチ特化×しんりょく×確定急所×一致テラスの、タスキ枠とは思えない超パワーを実現した。これは相手視点で全く見えないところからの超火力であり、想定外の崩しを可能にしてくれた。最終日の対戦においても、HP1の状態から後投げしてきたHP満タンのHBポリゴン2を叩き+テラス新緑トリフラで破壊し、そのすさまじい超火力で勝利に導いてくれた。

 

・マスカ+ブリ+ガブの選出がループなどの硬い受け構築に対して最強だった。【A】グライオンにテラスを切ればガブリアス地震が通る 【B】エアームドやアーマーガア、ドヒドイデを選出すればブリジュラスで大きく荒らせる 【C】ヘイラッシャにテラスを切ればマスカーニャの技範囲+フルパワーが止まらない(HB特化ヘイラッシャに対し等倍テラス新緑トリフラが45%~) と、上で述べた攻めの補完×フルパワーによりテラスタルやタイプ受けでの対策すらも超越することができた。

 

 

ガブリアス@こだわりハチマキ テラス: じめん

げきりん/じしん/スケイルショット/まきびし

ようき AS252 D4 (183-182-115-*-106-169)

S: 絶対にグライオンを抜くための最速 

A: 破壊のためのぶっぱ

D: 端数(C特化ガチグマのブラムの乱数が変わるため)

 

・最高の補完枠にして、最終盤のMVP。高いA×高い技威力×鉢巻×一致テラスにより抜群の崩し性能を持ちながら、環境の中でかなり早いS+さめはだの削りにより対面性能もなかなかに高い。耐久方面も無振りながら一定以上の数値は持っており、サイクル下で後投げから一気に崩しに行くこともできるなど、流石の能力の高さを感じた。

 

・軸で重いウルガモスに対してその圧倒的な火力で展開を許さない点が補完枠として噛み合っていた。先展開されると上から鬼火を入れられて貫けないという課題も、後述のカイリューの"電磁波+アンコール"と合わせることで安全にガブリアスで貫きに行くことができ、ウルガモスに負けることは殆どなかった。

 

・役割対象となるウルガモスやオオニューラはヘイラッシャと組んでいることが多かったが、調整がHDに寄っていたこと、殆どの場合で同時に選出するカイリューもヘイラッシャに対してかなり強力な型であることから、鉢巻×一致テラスのじしんやカイリューの削り+ガブリアスの高火力スイープなどの形でしっかりと貫き切る事ができた。

 

・意外にもイダイトウ入の対面構築に対して多く選出し活躍してくれた。イダイトウだけでなくブリジュラスやミミッキュも抜いている高い素早さと、受け切れない超火力により相手に殴る隙を与えずに破壊することができた。とにかく、軸で勝てない構築に対して圧倒的な強さを発揮してくれており、補完枠としてこれ以上ない噛み合いを見せてくれていた

 

 

カイリュー@おんみつマント テラス: フェアリー

ほのおのうず/でんじは/アンコール/はねやすめ

おだやか H244 B52 C4 D84 S124 (197-125-122-121-144-116) ※A個体値0

HD: C特化ガチグマのブラッドムーンをマルスケ込みで約98%で2耐え

S: 最速ガチグマ抜き抜き(同型カイリューと持久力ブリジュラス意識)

B: あまり

 

・最高のサポート役にして、31日のMVP。天然が多くガチグマが強いこの環境に対してそもそも型としての刺さりが良く、メタ対象になっていた可能性もあったが、後述のように補完のサポート役として運用することで非常に強く使うことができた。無論汎用性のある強い型ではあるため、シンプルにほのおのうず+アンコールで壊滅させる試合が、特に日付変更前の順位上げ段階はそこそこあった。が、日付変更後は急にほのおのうずを外しまくり、31日で上がった信頼をちゃんとリセットしてくれた(それでも本来の採用意図である電磁波サポートの役割はしっかりと果たしてくれた)。

 

・"でんじは"はレギュH環境になってパオカミがいなくなったこと、サーフゴーが復権したことにより殆ど見られなくなったが、鉢巻ガブリアスやサーフゴーなど環境最速クラスではないポケモンをサポートしつつ、自分より早い相手に対し上からのアンコールを可能にするための技として間違いなく本構築では必須だった。25%で行動不能になる追加効果の凶悪性から忌み嫌われがちな技ではあるが、本来の目的である素早さサポートの必要性をしっかりと勘案し、必要な場面で打つことで運ではなく確実に勝利に結びつけることができた。もちろん行動不能という追加効果はあまりにも強力であり、普通にやっていても勝てない試合を捲ったり、他にやることがないターンに打って無料で上振れを狙いにいけるという、破格のおまけも当然強い。

 

・"おんみつマント"はSV1の過小評価アイテム。確かに負け試合を勝ちにしてくれることはほとんどないものの、追加効果を排除して勝ち試合を確実に勝たせてくれる/プランを立てやすくしてくれることは、追加効果が蔓延する環境においては総合的な勝率を間違いなく高めてくれるものであり、評価すべきものである。実際本構築でも、フェイタルクロー連打に耐性をつけたり、テラス後にガチグマのだいちのちからDダウンに怯えずに済んだりと、余計な心配をせずに確実なプランニングを可能にしてくれていた。SVでトップクラスに好きなアイテム、ありがとう。

 

 

【構築の要点】

単体を単体で終わらせない、シナジーを巡らせた「構築」

強い単体をただ適当に並べるのではなく、シナジーを生むような単体同士を結び付け、並びとしての強さも確立することで、「構築」として最大限のパワーを発揮できる。具体的には、ブリジュラス+ガチグマ(ステロ+あくび)、ガチグマ+サーフゴー(あくび+積みor高火力)、マスカーニャ+サーフゴー/ガブリアス(攻めの補完)、カイリュー+ガブリアス/サーフゴー(電磁波アンコのコントロール+高火力押しつけ)、などが分かりやすい。

対面サイクル展開の全てを行える、豊富な選択肢を持った「スタン」

場面に応じて様々な運用が可能な、柔軟性の高い強い型を使うことで、【A】殴り合っていく「対面」【B】受けと攻めをコントロールしながら戦う「サイクル」【C】盤面を整え全抜きを目指す「展開」の全てが高いレベルで実現可能になり、選出段階や試合中に様々な選択肢・プランの中から最適なものを選んでいける「スタンパ」に仕上がった

 

 

【選出】

基本的に6体のうちから3体を選ぶ組み合わせのほぼ全てが可能な選出となっており、相手を見て柔軟に決定する。最終日の対戦においても相手によってさまざまな選出を行ったため、選出のパターン等は特にないといって良い。

ただし、能動的な攻めを行っていけるサーフゴー/マスカーニャ/ガブリアスのうち、最低でも1体は選出する(試合の中で意識する勝ち筋を明確にするため)。

①誰で勝ちに行くか(勝ち筋≒攻め駒の選定) ②勝ち筋を通すために他に何が必要か ③相手のポケモンで破綻しないためには何が必要か を考えながら選出していくのが一番良いと思う(これはこの構築に限らず)。

 

 

【さいごに】

今年の3月に初めて2桁を取って以降、レギュGでは2回も高い地点から最後悪夢のように溶かし、レギュHも直近2シーズンは1度も瞬間2桁にすら入れないなどとにかく苦しみ、完全に勝つ感覚を失うくらいには辛い日々でした。

しかし今回ようやく自分の中で納得のいく構築を組むことができ、構築作成面でもプレイング面でも大きく成長できたことで、8ヶ月ぶりに結果を出すことが出来ました。本当に、心の底から嬉しいです。

来月はポケモン以外のことをする月にしようと思っているので、次のレギュGでより良い結果、1桁順位を取れるようにしっかりとおやすみしようと思います。待っててね、ミライドン。

 

質問や相談などがあれば、X(@96rh1no_to_v)のDMまでご自由にどうぞ!また、YouTubeでこの構築を使って配信等しようと思っているので、是非チャンネル登録お願いします!

www.youtube.com

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

【Special Thanks】

ポケモンについて色々勉強させてもらった&掲載許可をくださったはとよめさん

・構築について談義したり、一緒に歌い踊ったりしたshow、イチゴ、まるさん

 

・ここに挙げた方々以外にも、色々な人に助けて頂きました。本当にありがとうございます。

【S21 最高2109】Mira∞Eternal: The Final

 こんにちは、らいのです。今回はS21で使用した構築を紹介します。レギュレーション終わりかつ最後勝つことができなかったため簡潔です。

 

TN Ren*² 最高2109 最終100位台

 

 

 

【構築概要】

・レンタルないです

 

【構築経緯】

 いろいろな構築を試したものの全部勝てなかったため、S19で使用し構築強度に自信のあったチョッキミライドン+願い事ママンボウの構築をベースに考えることにした。基本的な経緯はS19のものと変わらないためそちらを参照いただくとして、ここでは変更点のみ書き記す。

(S19の記事はこちら)

raypoke0319.hatenablog.com

 

① S19構築の課題として、オーロンゲ+黒バドなどの壁構築にほとんど勝てないという点があった。そこで、全くと言っていいほど打たなかったカミのシャドーボールと挑発を"ほろびのうた+まもる"に変更した。

 

② S19のときからの環境の変化として、コライドンやザシアンに"みがわり"が採用されはじめ、ママンボウがカモにされるケースが多くなった。そこで、これらの禁伝に対面的な選出ができないかを考えた。対面コマであれば多くのポケモンが条件を満たしていたため、以下のように条件をさらに絞って考えた(上の方が優先度が高い)。

・第1条件: コライドンやザシアンに対面選出が可能

・第2条件: ヘイラッシャを呼ばない(カイリューで崩しづらくなるため)

・第3条件: 重いパオジアンに対して顔が強い

 これらの条件を照らし合わせた結果、"HC+4ウェポン+もくたん"ラウドボーンが最も条件を満たしていると考えられたため、採用を決定した(詳細は後述)。

 

③ この並びが非常に論理的にも実際にも強力だと感じたため、調整などを変更しながら完成させた(具体的にはグライオンのSを158まで落とし、H177D104にすることで特化テラパゴスのテラクラスターを受けても確定で身代わりを貼れるようにした=HPが満タンのグライオンがメガネスカーフでないテラパゴスに後投げ安定となった)。

 

 単体解説はS19と被る点が多いため、代わりとして以下ではS21で使用するにあたり各単体について変化があった点や新たに気づいた強み、動かし方などを具体的に記すことにする。

 

【調整・技構成の検討】

ミライドン@とつげきチョッキ テラス: でんき

・変更点→なし

・パオジアンの氷柱落とし+ミライドンの流星群を耐えるための調整、最強技しかない技構成、攻め受けともに強力なテラスタイプ、すべて変える理由がなかった。

ミラーコートが強力で、地面テラスまでケアした安定行動となったり、積みに対する切り返しとなったり、多くの試合で勝ちをもたらしてくれた。電気テラスミライドンが備える圧倒的な高火力を考えると相手は悠長な行動ができず、結果通りやすいという噛み合いの良さがある(高火力↔受けて返す という逆ベクトルの動き)。

 

 

ママンボウ@たべのこし テラス: フェアリー

・変更点→なし

・ミライドンらを確実に蘇生するためのD振り+食べ残し、役割遂行と詰め筋の両方に長けた技構成+テラスタイプ、こちらもすべて変える理由がなかった。

・こだわりミライドンに対して守るでフィールドターンを枯らしながら流星群でこだわらせると、ママンボウで耐えて願い事を押せるようになり、強い動きだった。

・すぐクイタンを押すのか、願い事をしてからクイタンするのか、願い事をしてから素引きするのかなど、先を見据えて誰のHPが必要かを考えて技選択する必要がある

 

 

カイリュー@こだわりハチマキ テラス: ノーマル

・変更点→色々ありながらもなし

・調整を一瞬だけH4 A252+ B36 D4 S212(167-204-120-*-121-127)にしていた。具体的には特化+1ザシアンのじゃれつく確定耐え かつ H奇数でなるべく低く かつ Sなるべく速く。でもザシアンに投げることがなく、鉢巻カイリューミラーでビビるのが嫌だったためASに戻した。この調整自体はザシアンに投げるなら強いかも?

・神速逆鱗けたぐりは確定としてラスト1枠で悩んでいたが、タスキバドやゴテラパオへの切り返しとしてアクジェがほしい場面がたまにあったため採用した。地震がたまに欲しいくらいで他にほしい技もそんななかったので正解だったと思う。

・ミライドン軸に来るキョジはHDが多いので、けたぐりを打つとすごいダメージが入って相手が崩壊する。

 

 

グライオン@どくどくだま テラス: あく

・変更点→調整 変更内容は上記の通り

グライオンはH179が一般的だが、H177でもポイヒ2回で身代わり分を回復できるため、欲しいHDライン実現のためにHを削った。総合耐久を意識するならH振りから入るべきだが、BDについて特定のラインを実現したい場合は無理にH最大値を優先する必要はない

・最速を諦めたせいで最速グライオンに弱くなるのは渋かったがママンボウがいるためまだなんとかなると考えた。ルギアがマジでいなかったのと挑発が本当に活きなかったので地震でも良かったかもしれない。ルギアに当たるかもとビビリすぎた。

 

 

ハバタクカミ@きあいのタスキ テラス: じめん

・変更点→技構成 滅び守る型に

・壁構築に対してタスキを残すことができた瞬間に勝ちが確定するすごいポケモン。ディンルーのいない普通の構築にもミライママンカミと投げることが多々あり(特に相手にパオジアンがいるとき)、詰めとして100%の勝ち筋をもたらしてくれた。

・滅びを打たずとも、守るによって相手の技を確認できる点が優秀だったり、ママンボウの守るでカイリューの神速/逆鱗やミライドンの流星群が見えた際に引き先となれるところも偉かった。

 

 

ラウドボーン@もくたん テラス: フェアリー

・新規採用ポケモン 調整は控えめHC252 B4

・パオジアン(特に剣舞型)を抑制する顔の圧が偉く、パオジアンの被選出率が大きく低下したおかげでかなりストレスを低減できた。また、重かった竜舞カイリューも被選出率が大きく低下したように感じる。最高のベンチウォーマー。

・"もくたん"がこのポケモンの性能を大きく飛躍させている。具体的には、フレアソング+C1↑オバヒでH4D252チョッキガチグマをちょうど確定晴れオーバーヒートがD4カミに対して153~など、想定外の火力で相手の計算を狂わせることが可能。C特化+もくたんは、C補正なし無振りと比べて約1.6倍の火力が出るため、ラウドボーンで攻撃を選択すると次のターン必ず相手が長考しており愉快だった。

・本来のこのポケモンはHBに特化し、鬼火などを用いて物理ポケモンを機能停止にするという性能を持っているため、相手は物理ポケモンで対面してしまうとたまらず交代を選択するが、そうなった頃にはもう手遅れである(高耐久搦め手↔高火力による破壊の逆ベクトルの動き)。

・ザシアンに対し、ミライドン+ママンボウ+ラウドボーンと投げることで、水テラをママンボウの対面操作+ミライドンの殴り地面テラをラウドボーンの削り+ママンボウの抜群クイタン電テラやステラをラウドボーン単体で見ることができ、全対応が可能。ザシアンのテラスを確認するため無理にラウドボーンで居座るのではなく一旦ママンボウに引いてテラスを確認する動きを取る。

・ザシアンと同居しがちな草キョジに対しても、ミライドンでテラスを切らせてラウドボーンを通すという動きが可能で、その点も噛み合いが良い。

 

 

【あとがき】

 2時前から6時までずっと1桁を維持することができ、1位という夢を目指して潜りましたが、その試合を急所で落としてから不利構築の連続、初手ミライパオ対面一発零度被弾など悪い流れを止めきることができませんでした。

 終わってみれば最終3桁、しかも保存していれば19位と散々な結果で、今まで大した結果も残してない人間なのに無謀にも夢を追ったせいで、この構築も、この1ヶ月も全て全く評価されないものになってしまったことが虚しくて仕方がないです。

 レギュGお疲れ様でした。

 

 

X(Twitter)→@96rh1no_to_v

 

【SV S19 最高212x】Mira∞Eternal

 こんにちは、らいのです。

 今回はS19で使用した構築を紹介します。最後勝てた構築ではないですが、面白いポケモンや内容になっていると思いますので是非お読みください。

 

【結果】

TNスカーレット 最高212x 最終2027 156位

TNなつめ♪ 最高204x 最終2009 236位

サブTNの由来は歌手の棗いつきさん

 

 

【構築概要】

・レンタルはそのうち消えるかもです

 

【構築経緯】

① 特殊相手との撃ち合いにめっぽう強く、物理にも優秀な耐性とSで一発撃ち込める性能を持つ"とつげきチョッキ"ミライドンを禁伝枠に採用。チョッキミライドンは、その撃ち合いの強さと範囲から様々なポケモンを相手取れる性能を持っているものの体力が有限であるため、ミライドンの苦手な物理にクッションとして機能しながら、最強ポケモンであるミライドンの蘇生が可能な”願い事”ママンボウを相方に採用。この2体を軸とする。

 

② 今回はTopメタであるミライドン/黒馬バドレックスに対する選出パターン(=基本選出)をなるべく増やすため、先にそれ以外の禁伝に対する駒(=補完枠)を1,2体に圧縮できないか考えてみることにした。まず、チョッキミライドンに対して上からワンパンしてくる高速物理禁伝、すなわちコライドンとザシアンに対して、ママンボウの後攻クイックターンと合わせて逆襲を仕掛けられる"こだわりスカーフ+炎テラス"メタモンを採用。そして、毒菱+瞑想禁伝(具体的にはルギアやルナアーラ、テラパゴスなど)のワンマンチーム系構築や、ホウオウやダイナなどの受け系統の構築に対して身代わり+守るで詰めていける"悪テラス+最速"グライオンを採用した。

 

③ ここまででミライ黒バド以外の構築に対する駒を揃えられたと考え、残り2枠は軸のミライママンと合わせてミライや黒バドのスタンを崩しに行く駒として考える。まず、ミライドン受けとして多く採用されがちなディンルーと対面させることで、ディンルーを大きく削るあるいは1体倒せる性能を持つ"こだわりハチマキ"カイリューを採用。最後の1枠はミライドン1体では荷が重いミライ+パオの並びに仕事ができるパオジアンを採用していたが、カイリューを選出する機会が多くあまり出番がなかったこと・物理禁伝+ラッシャの並びに負けまくったことから"きあいのタスキ+地面テラバースト"ハバタクカミに変更。構築が完成した。

 

 

【単体解説】

ミライドン@とつげきチョッキ テラス: でんき

HBD: 陽気パオの氷柱+特化ミライドンの流星群を頑張れる

C: なるべく高く(11n)

S: 最速ランドロス抜き(あまり必要でなかったため最低限)

 

・経緯で述べたように、撃ち合い性能がずば抜けて高い。要因としては(1)テラスタルを切った際の電気単タイプが耐性として優秀 (2)「振ったところが強くなる」を異常なレベルで実現できる数値 (3)それでいて振らなくても一定のレベルを保っている といったところ。

 

・最強技のイナズマドライブと流星群は言及の余地がないが、残り2つの技でカスタマイズ性が高い。今回はパオジアンをママンボウアクアジェットにつなげて倒すためのボルトチェンジと、VSミライドンミラーにて最強になれるミラーコートを採用した。

 

・先月構築を組むにあたって行ったチョッキミライドンの系統分析を掲載しておく。参考にしていただければ幸いである。

 

 

ママンボウ@たべのこし テラス: フェアリー

B: 数値効率のため特化

D: c187カミのムンフォを残飯込み2耐え/ 特化パゴスの眼鏡テラクラスターを確定耐え

H: 16n(n=16)

 

・チョッキミライドンの最高の相方。最強ポケモンを蘇生させながら、特殊を受けられるミライドンの相方として物理を受けられる性能を持つ。マルチスケイル/タスキを復活できるカイリュー/ハバタクカミとのシナジーも良く、後攻クイックターンから展開できるグライオン/メタモンとのシナジーも良い。構築の司令塔的な役割を果たしており、再戦を除く全試合に選出した。

 

・技構成はこれ以外考えられないレベルでどの技も強力だった。コンセプトのクイックターン/願い事は当然のものとして、自身を回復しやすくなったりミライドンのフィールド管理もできる守ると、削り残しを確実に潰せるアクアジェットがともに超優秀だった。蘇生性能が上がる癒しの願いも候補ではあったが、どの技も外すことが出来なかった。

 

・一方でその他については検討の余地があるかもしれない。フェアリーテラスは鉢巻カイリューの逆鱗が受からないため基本これでいいと感じているが、役割をもっと物理受けに寄せるのであればHB特化やゴツゴツメットも候補に上がってくる。今回はミライドンの蘇生遂行を一丁目一番地に据え、多少の特殊にも役割を持てるD振り分けとした

 

 

メタモンこだわりスカーフ テラス: ほのお

HB: メタモンミラーの悪足掻き意識で特化

S: 威嚇などをコピー前メタモンで受けられるよう最遅

 

・ミライドンが苦手とするコライドン・ザシアンの高速物理禁伝に対し、ママンボウと合わせて対策する駒。後攻クイックターンで確実にコピーすべき相手をコピーできるというママンボウメタモンシナジーメタモンの存在によりサイクルが苦手とする積みを押させづらいというメタモン→構築全体のシナジー、双方共に構築を支える架け橋であった。
 
・炎テラスの選択が我ながら秀逸だった。(1)ザシアンの巨獣斬/じゃれつく半減 (2)コライドンの炎技に一致補正をかけられてテラス択を無視しやすい (3)同居しがちなハバタクカミのムーンフォース半減 など、挙げればキリが無いほど役割と噛み合っていた。特に中盤流行をみせた"電気テラバースト"コライドンに対し、コピーして炎テラバーストを打てるのは中々の魅力であった。スケショ半減の鋼テラスも候補にはなるが、(2)が欠けている点と、そもそもスケショ型に対しては格闘技を押せるor無い(2ウェポン)場合は鋼でも無理という点から炎に軍配が上がると考える。チョッキミライドンがザシコライの前では無力な点を考慮すると、双方に対し強力なメタとして作用する炎テラスメタモンは今後増えるべきポケモンだと感じる。
 
・csぶっぱのハバタクカミをコピーすると、一方的にH196C252S252のバケモンを使えて楽しい
 
 

 

グライオン@どくどくだま テラス: あく

S: s158などのグライオンに上から挑発を打つため最速

H: ポイヒ回復量×2=身代わりHPとなるhの最大値(ポイヒ回復量=22)

D: 役割対象が特殊禁伝多めのため余りD
 
・諸々のtier2禁伝に対する「安易なメタ」。ルナアーラやテラパゴス、ルギアなどのワンマン系中速積み禁伝に対し、数的優位の状況を作ってから一方的な身代わり+守るでtodを行う。受け構築に対してもHP状況優位を作れば詰めることが可能である。
 
・「安易なメタ」と述べたのは、このレギュG環境においてグライオンはもはやメジャー格のポケモンであり、tier2側も当然グライオンが厳しいことを認識しているという点にある。つまり、当たり前のように何かしらのグライオン対策が用意されているわけだ。もはや「完全な対策にはなっていない」と言っても良いだろう。しかしながら、それでもこのポケモン1匹で幅広いtier2構築に対して「ある程度の」対策を行える(=tier1構築に対する駒の数を増やせる)という点は、勝率が重要なランクマッチにおいて大きく評価に値する。tier2に9割勝ってtier1に5割でしか勝てないよりも、tier2に5割勝ててtier1に7割勝てる方が「良い構築」である。
 
・一方で、安易なりにも多少のメタ要素は仕込んでいる。グライオンミラーやs振りを超越する最速、サイコノイズを無力化する悪テラス、変化技によるpp枯らしや補助技によるみがまも対策を封じる挑発と、本質部分のみがまもを残しながらかなりメタ寄りの要素を詰め込んだ地震が欲しい時もあり難しかったが、正しい選択だったと感じる。
 
 

 

カイリュー@こだわりハチマキ テラス: ノーマル


A: 破壊のガチ特化

S: 願い事でマルスケを回復できるようHに振りたくないので準速

H: 奇数の最低値(端数)
 
ママンボウの後攻クイックターンからディンルーの前に着地させ、相手を破壊する駒。弱点であるステルスロックによるマルスケ剥奪を、願い事によって解消できる点でママンボウとのシナジーが良い(攻撃などが終わった後に願い事の回復判定があるので、願い事クイタンをするとステロで削れてから回復する)。

 

・ミライドン構築におけるディンルーの対策方法として「ウーラオスやオーガポン、パオジアンなどの抜群をつけるポケモンで補完する」という考え方があるがこれについては少々懐疑的である。というのも、相手の構築も同じようにタイプ補完の考えをある程度もって組まれているため、ディンルーに対して抜群を突こうとすると大抵は裏で半減で受けられてしまい、結果何も解決せずに終わってしまうからである。しかし鉢巻カイリューのような「等倍の超高火力で押す」ポケモンであれば、(1)ディンルーで居座ればミライドンを受けられなくなるくらいには削れる (2)補完的に裏で半減にできるわけでもないので引くこともできない、というジレンマに陥らせることができる。実際多くの試合でディンルーを破壊し、結果ミライドンが通るという試合展開に持っていくことができた。本構築の影のMVPである。

 

・技構成について、最強技の神速と等倍超高火力を実現する逆鱗は必要として、残りは初手テツノワダチを破壊するけたぐりと、黒バドへの縛りを意識してアクアジェットを採用した。けたぐりはワダチを破壊できるのはもちろん、ディンルーに対する最高打点にもなるので引きが考えづらい場面では多く打った。アクアジェットの枠は最後に変えたが1回も打っておらず、アマガ意識の炎のパンチ、汎用性意識の地震も使った時期こそあったがほとんど打たなかったため何でも良い。

 

・ミライドン構築における地面枠への圧力要員について分析したものも掲載しておく。こちらも参考にしていただければ幸いである。

 

 

ハバタクカミ@きあいのタスキ テラス: じめん

CS: 願い事でタスキが回復するようHに振りたくないためぶっぱ

H: 奇数最低値

(タスキはガチグマのブラム真空耐えのH36D4との択だが今回はこの意図のもとCSぶっぱ)

 

・本構築のラストピース。一部のミライ黒バド構築に対して選出したほか、最もミライドンを投げづらいコライドン構築に対して多く選出した。元々はパオジアンであったが、ハバタクカミに変更したことで物理禁伝+ヘイラッシャというメタモンでも対処しづらい構築が、気持ちラッシャを投げてこなくなったように思えるため、この変更自体は改良ではあった。ただ、もっと良い選択肢はあったかもしれない。

 

・コライドン構築に役割を持たせたいという考えからムンフォ+地面テラバは確定で、残り2つは汎用性とVSシードオオニューラ意識で電磁波祟り目にしていたが、壁構築が無理すぎることに気が付き少しでも抗えるよう挑発を採用した。が、全然無理だった。

 

 

 

【選出】

◯基本選出: ミライ+ママン+カイリュー

・8割位この選出。カイリューの枠は場合によってはカミ、グライオンで詰められそうなときはグライオンを出してもよいが非推奨。

 

◯VSコライドン: ママン+カミ+メタモン

・カミはまれにミライドンに変えることもある。初手はママンをワンパンしてきそうなやつがいない限りはママンボウから。いたらカミ(ミライ)を投げる。

 

◯VSザシアン: ミライorカイリュー+ママン+メタモン

・VSコライとそんな変わりません。雰囲気で

 

◯VSその他tier2系: ミライorカイリュー+ママン+グライ

・数的優位取ってみがまもルートに頑張って入れる

 

適当なのでわからないところあれば聞いて下さい

 

 

【重い相手】

◯壁構築

・本構築最大の欠陥その1。最終盤ロンゲ+ミライ黒バドなどが目に見えて増えていたにも関わらず、全くもって勝つことができなかったし対策方法も思い浮かばなかった。最後勝ちきれなかった原因の一つだろう。

 

◯パオジアン

・言っていることが論外すぎるが重かった。レート上げ段階では初手ミライパオ対面で剣舞されることが多くボルトチェンジが成立していたが、最終盤ではほぼ全て氷柱を押され、怯んだらほぼ負け、怯まなくても意地だったらミライの流星が乱数になるなど言っていることがめちゃくちゃ。本構築最大の欠陥その2である。

 

◯スケショカイリュー

・これも言っていることが論外すぎるが重かった。特にミライドンにテラスを切った後のスケショカイリューがきつく、カイリューのテラス神速で倒せないため気合でなんとかするしかなかった。本構築最大の欠陥その3である。

 

 

【あとがき】

 最後終了40分前くらいに28位まで行ったものの、そこから潜った試合でSVの悪いところをすべて詰め込んだかのような余りにも酷い噛み合わせで負けてしまい、悪い流れを止めきれず残念な結果となってしまいました。ただ、そもそもの構築の欠陥や、自分のプレイングの拙さによって落とした試合も多く、そこに関しては今後の課題とすべき点だと感じています。1桁を目指していたので潜ったことに後悔はありませんが、この結果自体は非常に悔しいものなので、次は今回得た学びを活かしまずは1桁を目指していこうと思います。

 質問等ございましたらTwitter(@96rh1no_to_v)のDMまでどうぞ。また、YouTubeで配信もしておりますので是非遊びに来てください。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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【Special Thanks】

・構築相談に乗ってくれて、メンタル面でも支えてくれためろさん

・相談に乗ってくださった他、プレイングを見てくださったり、色ママンボウを貸し出してくださったすーけんさん

・焼肉を奢ってくださったまるさん

・常にモチベーションを高めてくれたイチゴ

・関わってくださったすべての方々