Till the dream ends

果てるまで

【SV S16 最終69位】瑠璃色のアーカイブ

 こんにちは、らいのです。

 今回は、S16にて使用し、自身初の最終2桁となる最終69位(レート2121)を達成した構築を紹介します。この環境で勝つための思考の過程や面白いポケモンなどを詳細に記載しましたので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【結果】

TNらいの 最高最終2121 69位

TNしおりはがき 最高205x 最終2014 324位

サブTNの由来はにじさんじ・栞葉るりさん(のFAタグ)から

 

【使用構築】

・少なくとも4月中はレンタルを残します。ぜひ使ってみてください。

 

 

【コンセプト】

・選出誘導により相手の選出を限定し、自ら噛み合わせに行く。

・想定しづらいずらした型を使うことで、自ら噛み合わせに行く。

 

 

【思考過程/構築経緯】

①SVという「噛み合い」環境

 このSVの環境はよく「噛み合い」環境だと言われる。実際に、相手の型がこれだから勝った、この動きをされたから負けたというような試合が多いのは間違いないだろう。しかし、試合に勝ちと負けが存在する以上は、噛み合わせた側が正義であり、「噛み合って負けた」等と言っている場合ではない。であれば、選出誘導を用いて能動的に望ましい噛み合いを引き起こし、敗北行きのルートに相手を乗せてしまおうと考えた。

 

②「選出誘導」の分析と誘導役の選定

 選出誘導の考え方はもはや一般的に浸透している方策ではあるが、一口に「選出誘導」と言っても、相手に対して対策枠の選出を強要する「正の選出誘導」(例: キョジオーンが隠密サーフゴーなどの選出を強要する)と、相手に特定のポケモンを選出させない「負の選出誘導」(例: 岩オーガポンが炎オーガポンの選出を抑制する)の2種類が存在している。

 その中でも今回はディンルーによる正の選出誘導を行おうと考えた。ディンルーが選出誘導役として優れている点は以下の通りである。

・一般的に「初手に来るステロ撒き」として認知されているため、初手に対策枠の選出を強要する(=こちらはそこにカウンターを合わせれば良く、どこで対策枠が選出されているかわからない誘導よりも、机上論で組み上げた展開を再現しやすい)。

・[高耐久+ステロ飛ばし+カタストロフィ]により、対策を怠れば盤面を大きく荒らされてしまう。そのため、相手に対して対策枠を強要する力が非常に強力である(同じく初手の選出誘導役として知られるキラフロルは、裏次第では対策を放棄することも可能である)

 

③誘殺役の選定

 一般論として、ある動きを対策する動きを逆に対策する際、真反対のベクトルをもつ動きを用いるのが効果的である(例: 直線的な動きに強いママンボウ+積みなどの崩しに強いエルフーン)。この論点から、ディンルーの持つ要素を分析する。

・ディンルーは圧倒的高耐久を持っており、真っ当に殴って倒そうとしても仕事を完遂されてしまう

・一方、火力が高いわけではない

・ゆえに、挑発/アンコールなどの補助技や定数による削り、及び中耐久中火力による殴りなどが対策として採用される。

 以上の分析から、ディンルーは「仕事を完遂するのに時間が掛かるが、じわじわと相手の足元を崩していく」ポケモン。そして、そこに強い動きとして「定数や補助技などを絡めじわじわと削って倒そう」とする動きが考えられる。

 であれば、その真反対に存在する「テラスタルのパワーを借りて対面的に相手を瞬殺しにかかる」動き、すなわち「初手テラス」が強力に作用すると考えた。そこで今回は、ディンルーが呼ぶパオジアンや非襷のウーラオス、挑発持ちのハバタクカミや炎オーガポン、渦カイリューなどを倒しにかかれる”毒テラス+シルクのスカーフ”赫ガチグマを採用した。

 一方ディンルーは、受け対策として強力な、”飛行テラス+ステロ撒菱×吹飛ばし+眠る”型で採用した。

 

④後続の分析と選定

 2番手3番手の選定にあたり、初手の赫ガチグマが相手の2番手にどのように倒されるかを考えると、(1)毒テラスに対しランドロスカイリューなどの地面技で倒される (2)初手の削りを引き継ぎウーラオスや炎オーガポンに殴って倒される (3)ハバタクカミの瞑想の起点にされる の3つが想定された。

 そこで、(1)の動きに対して"最速アンコール+竜の舞”で起点にできる”最速+スケショ+竜舞アンコ”カイリュー、(2)の動きに対して”エレクトロビーム””メテオビーム”で切り替えしながら、(3)に対しても”ミラーコート”で切り替えせる”最速+ハーブ+ミラコ”ブリジュラスをそれぞれ採用。赫ガチグマ+カイリュー+ブリジュラスを基本選出とした。

 

⑤補完枠の分析と選定

 最後に補完枠を考える。まず、初手に赫ガチグマを置くことができないケースを考えると、(1)相手にイーユイがいる場合 (2)イダイトウ入りなど、ガチグマを後発で置きたい場合 の2つが考えられたため、そのどちらの場合でも初手置きが可能なきあいのタスキ”パオジアンを採用した。

 ここまでの5体に加え、ランド絡みに出そうと瞑想ドレキハバタクカミを入れて潜っていたが、基本選出が強力でハバタクカミを選出する機会がなかったこと、雨パなどステルスロックを無理矢理にでも撒いてくる構築に勝率が安定しなかったことなどをふまえ、展開阻止が可能なエナジー+挑発+痛み分け”型に変更し、構築が完成した。

 

 

【単体解説】

ディンルー@たべのこし テラス: ひこう

ステルスロック/まきびし/ふきとばし/ねむる

ずぶとい H212 B116 D180 (257-*-176-*-123-65)

H16n+1(n=16) B11m Dあまり

 

・受けループを初め、受け絡みの構築に対して選出し、”ステロ撒菱+吹き飛ばし”で相手をゴリゴリと削っていく。特に、現在の受け絡みの構築はヘイラッシャなど高速再生技を持たないポケモンや攻め駒が1体はいることが多く、そのような構築相手には絶対に負けない(ステロ+撒菱×3で相手のHPが3/8削れるため、3回踏ませれば倒せる=眠るは問題ない)。

 

・数ターンかけないと倒せないディンルーにとって、”眠る”は非常に強力な技だった。あと1つの技を攻撃技だと勝手に推測した相手は、目の前でお昼寝を始めた鹿の化け物を前に、降参ボタンを押さざるを得ない。

 

”飛行テラス”は対へイラッシャの「地割れ無効」対グライオンの「地震無効」対クレベースの「ボディプレス半減」が非常に優秀。突然浮かび上がった厄災を見れば、絶望した相手も天に召される。

 

 

赫ガチグマ@シルクのスカーフ テラス: どく

ブラッドムーン/だいちのちから/ハイパーボイス/しんくうは

ひかえめ H148 B28 C212 D4 S116 (207-*-144-200-86-87)

C: ブラッドムーン+しんくうはでH252D4炎オーガポンを確定

S: 前期4位の個体+1

B: 連撃ウーラオスの水流連打の乱数がずれるライン

 

・VSイーユイ、VSイダイトウを除いて初手に選出し、テラスを切りながら対面1on1を打ち勝つ。圧倒的高火力による圧力から相手に交代ボタンを押させず、押したとしても出てきたポケモンは葬り去られる。ラスタルさえあれば確実に1体は倒し切る性能を持っている、唯一無二の破格のポケモン

 

”シルクのスカーフ”は受け崩しなどで採用されがちだが、「想定外の火力により相手の処理を狂わせる」効果があり非常に強力だった。特にブラム×2を耐える調整の渦カイリューや、ブラム+真空波を確定耐えする調整のハバタクカミに対し有効に働いた。

 

”毒テラス”は特に対ウーラオス対ハバタクカミにおいて安定した行動保証として作用した。本来ノーマルテラスでなければ出せない火力を今回は持ち物によって補うことができていたため、テラスタルを耐性変化として使用することが可能だった。また、毒テラスを見た相手が、”あくび”などを読んで挑発を押したり、ハイパーボイスの存在を切ったりと、型の誤認にも一役買っていた。

 

・Sをかなり高めに設定したものの、相手のガチグマに上を取られるケースがまれにあった。一方で相手のウーラオスに初手からテラス水流連打を打たれるケースはなくB振りが活きる場面はあまりなかったため、BをSに回しても良かったのかもしれない。

 

 

カイリュー@いかさまダイス テラス:はがね

f:id:rayPoke0319:20240402173222j:image

スケイルショット/アイアンヘッド/アンコール/りゅうのまい

ようき H4 A252 S252 (167-186-115-*-120-145)

S: 相手のカイリュー地震をアンコールするため最速

 

・後発から展開し、赫ガチグマを倒すために打った地面技や、ブリジュラスを倒すために打ったアクアジェットなどをアンコールし、そのまま竜の舞の起点にしていく動きが、シンプルながら強力。

 

"アイアンヘッド"地震との選択になるが、地面タイプ2体採用の本構築には鋼タイプが出されづらいという予想の元、やや重いハバタクカミに対する迅速な処理を優先し採用した。不意の鋼テラスに対し地震が欲しい場面もあったが、アイアンヘッドのお陰でハバタクカミを倒せた試合や、30%の怯みに救われた試合の方が間違いなく多く、正しい選択だったように思える。

 

・この"スケショ+アンコ竜舞"カイリューラスタルを必要としない点が魅力の1つではあるものの、言わずもがなテラスタルを切った際のバリューは高い。赫ガチグマが初手対面でテラスタルを切る必要がなかった場合、死に出しカミなどにもテラスを切らずカイリューの起点にする動きを何度か取ったが、多くでそのまま全抜きを果たしてくれて非常に強力だった。

 

 

ブリジュラス@パワフルハーブ テラス:でんき

f:id:rayPoke0319:20240402174730j:image

りゅうのはどう/エレクトロビーム/メテオビーム/ミラーコート

おくびょう B4 C252 S252 (165-*-151-177-85-150)

S: 準速ウーラオスを抜くため最速

 

・こちらも後発から展開し、ガチグマを倒しに来た相手のウーラオスや炎オーガポンに対し、2種のビームで切り返す。特にメテオビームは殆ど警戒されず、遅い炎オーガポンを無償突破する展開が度々見られた。

 

・レギュレーションFを代表する「噛み合い」ポケモンであり、型の幅の広さから一つ型を読み違えると、一つ処理を誤ると甚大な被害をもたらすポケモンであるため、いかにこのポケモンを自分に都合よく使えるかがこのポケモンを使う上での鍵だと感じた。今回は”エレクトロビーム”による火力の押し付けが可能な型に、自らの火力を全く要さない”ミラーコート”を組み込むことで、1体のポケモンの中に真逆のベクトルを持つ2種の動きを埋め込み、多くの相手に対して動きを噛み合わせることができ、革命級の強さだった

 

・例として、ウーラオスをエレクトロビームで倒したあと、裏から出てきたハバタクカミやガチグマを、頑丈を盾にミラーコートで返り討ちにして勝利という試合がかなり多かった。これには、”頑丈”と”持久力”の2種の特性の噛み合いによって、相手の死に際に先制技で行動保証を削られるという展開を許さなかったことも要因として挙げられるだろう(この2種の特性が真逆のベクトルを持っていることが、ブリジュラスが「噛み合い」ポケモンと評される所以なのだろう)。

 

・死に出しで繰り出すまでの45秒をわざと使い、「持久力でテラスもないから上から殴られちゃう…><」のような顔付きをしながらブリジュラスを繰り出すという戦法を何度も行った。実際に有効だったかはわからないが、このポケモンは型を誤認させることが重要なのでそのためには盤外戦術をもいとわず行った。

 

 

パオジアン@きあいのタスキ テラス: ゴースト

つららおとし/うっぷんばらし/せいなるつるぎ/ふいうち

いじっぱり A252 B4 S252 (155-189-101-*-85-187)

A: 火力が欲しい場面が多かったため特化

 

・イーユイ入りや、赫ガチグマを後発で置きたいときに初手役を務めた。常に初手の1on1に勝利できた訳では無いが、初手役として、テラスタルを使わずに最低限の働きは常にしてくれていたように思える。

 

・”うっぷんばらし”は31日の21時頃までは”サイコファング”で使用していたが、オオニューラ入りに対しては毒テラスの赫ガチグマを選出するためあまり打つ機会がなく、一方で1試合だけラス置きをした際に甘えるハバタクカミに敗北してしまったため、急遽採用した。結果として、最終2桁を賭けて2100から潜った試合では、初手サーフゴーを鬱憤晴らしで無償突破、死に出しのガチグマに氷柱落としを当ててそのまま降参をもらい、変更が神の一手となってくれた。

 

・余談だが、この変更は深夜に夜ご飯を食べにお散歩をしていた際、以前最終日の潜り方のアドバイスとして「負け試合はちゃんと反省しろ」と言われたことを思い出して行ったものである。身を持ってその教えの大切さを実感できた経験は非常に大きなものだと感じている。

 

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー テラス: はがね

ムーンフォース/シャドーボール/ちょうはつ/いたみわけ

ずぶとい H252 B252 S4

HB: ウーラオスの水流連打+アクアジェットを少しでも耐えるため特化

 

・構築のうち3体がステルスロックにより行動保証を失ってしまうため、雨パやディンルー入りなどステルスロックを撒かれてしまう構築相手に初手で選出した。ただ、対面的な打ち合いが強い型ではないため、ステロ撒きが初手に来なかった際にやや不利を取ってしまうのが微妙だった。この構築の諸説枠と言える。

 

・この型は受けループに強いことが魅力の一つではあるが、その役割はディンルーが果たせるため、その点もあまり噛み合っていなかったと言える。

 

 

【選出】

◯赫ガチグマ+カイリュー+ブリジュラス (ラティ入りにはどちらかをパオジアンにする)

・7割ほどこの選出。VS big7系統、ランドロス入りなど、イーユイのいないスタンパに対してはほぼすべてこの選出をしていた。初手の赫ガチグマには目の前の1on1に勝利するため積極的にテラスタルを切った。

 

◯パオジアン+(赫ガチグマ, カイリュー, ブリジュラスから2体)

・イーユイ入りに対する選出。赫ガチグマを選出している場合は赫ガチグマに、していない場合は柔軟にテラスタルを切る。

 

◯パオジアン+赫ガチグマ+ブリジュラス

・雨でないイダイトウ入りに対する選出。ラス1イダイトウに対して、テラスを残した赫ガチグマor頑丈の残ったブリジュラスを対面させることを意識する。

 

◯ハバタクカミ+(赫ガチグマ, カイリュー, ブリジュラス, パオジアンから2体)

・ディンルー入りや雨パに対する選出(イーユイがいてもこれ)。雨パにはブリジュラスを必ず選出する(エレクトロビームを連発できるため)。パオジアンはあまり出さないが、ラティがいた場合は選出する。

 

◯ディンルー+赫ガチグマ+カイリューorブリジュラスorハバタクカミ

・受けループやママンボウ入り、その他受け系統に対する選出。ガッツリ受けに寄っている構築相手にはディンルーが安定するが、対面選出も用意しているような構築相手には慎重に選出する。

 

 

【あとがき】

 ずっと「自分に2桁を取れないわけがない」と思い続け、いろいろな方に期待や応援の言葉を頂いていたにも関わらず、ずっと結果を残せずやりきれない気持ちを抱え続けていたので、今回ようやく最終2桁を達成できて本当に良かったです。今回は一つ「結果を残した」という実績を持っておきたかったため保存の形を取りましたが、今回このように結果を出せた以上は、これからはさらなる高みを目指し、次は1桁を目指して頑張っていこうと思います。

 長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

【Special Thanks】

・ディンルーの相談をした際、【思考過程/構築経緯】③の考え方を教えてくださっためろさん

・大きくポケモンモチベを上げてくださったオフ運営の方々。また、オフにてお話をさせていただいた方々

・竜舞オフで優勝して、心の炎を燃やさせてくれたきてふわ

・なかなか勝ちきれないにも関わらず期待してくださり、応援の言葉をかけてくださった方々

 

 

何か質問等ございましたら、私のX(@96rh1no_to_v)のDMまでご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

【宣伝】

YouTubeで配信を行っておりますので、ぜひチャンネル登録お願いいたします&遊びに来てください!

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また、大会などで実況解説の仕事をしたいと思っております。お仕事の依頼等ございましたらX(@96rh1no_to_v)のDMまでご連絡ください。

展開ブリクマ改【最高207×】

初めまして、らいのです。今回はs14にて最終版2~3日でレートを300近く上げた構築の改良版を紹介します。以前X(Twitter)にて簡易的な紹介を上げましたが、想像以上の反響を頂いたため、今回その改良版を、記事の練習も兼ねて紹介していきます!どうぞ!

 

 

レンタル

 

構築経緯

Ⅰ. 残飯あくび瞑想ガチグマが、状況に応じて【A】あくびによるクッション【B】瞑想による抜きエース のどちらでも運用可能で、広い範囲に強く対応できると感じ、ここから構築を考えた。

 

Ⅱ. ガチグマを【A】の方向性で運用する際、ステルスロックと合わせることでより相手に対して負荷をかけられることは明々白々であるが、以前までは(1)安定した対面性能 (2)テラスを切らずともステロを撒ける保証 を兼ね備えるポケモンがいなかった。しかし、新ポケモンとして解禁されたブリジュラスであれば、高い数値と特性:頑丈によりこの2つを実現することが出来ると感じ、初手置きとして採用した。

 

Ⅲ. 初手置きと2番手が決定したので、軸のラス置きポケモンを考えると、欲しい要素は (1)ガチグマを【A】の方向性で運用した際エースとなれる (2)テラスを切らずとも行動保証がある(ガチグマにテラスを切りたいため) (3)詰め性能が高い の3つである。これらを満たすポケモンとして、あくびガチグマとの相性も良いスケショ竜舞アンコカイリューを採用。軸の3体が完成した。

 

Ⅳ. 厚底ブーツでないカイリューステルスロックにより大きく対面性能を落としてしまうため、相手にブリジュラスなどがいた際にラス置きの役割を果たせるポケモンとしてエナジー瞑想ハバタクカミを採用した。

 

Ⅴ. ブリジュラスを初手置きした際相手のディンルーにとんでもない荒らされ方をしてしまうため、対ディンルー構築への強い初手駒として挑発襷悪ウーラオスを採用した。

 

Ⅵ. 最後に、ここまででキツい受け系統を破壊できて、特に対受けループにEASY WINができる眼鏡悪テラスイーユイを採用。以上で構築が完成した。

 

 

単体解説

①ブリジュラス@ジャポのみ

・実数値: 165-*-151(4)-194(252+)-85-137(252)

・特性: がんじょう

・テラスタイプ: ゴースト

・技構成: りゅうせいぐんミラーコートステルスロック・ほえる

 

ウーラ対面で下から流星群を打てるように準速。ブリミラーを考え最速でも良い。

 

ポケモン

600族という恵まれた数値(特にS85が偉い)と特性の頑丈はもちろん、型の匿名性の高さという強い要素により、ステルスロック界随一の安定感を誇る。と思いきや最近は対策が進んできて初期の頃のような活躍はしづらくなったポケモン。蜻蛉からのサーフゴー着地の動きをされがちなので、頑丈+残飯とかも面白そう。あと、持久力方面がまだ未開拓感があるのでそこも探っていきたい。

技構成は、高火力一致打点のりゅうせいぐん、対特殊で対面突破したいときに打つミラーコート、最強技のステルスロックまでは確定で、あと1つは対面勝利後の死に出しに起点にされないよう吠えるを採用した。

持ち物はマルスケ剥がしや襷の無効化、置き土産として強力に作用するジャポのみ、テラスタイプは神速無効のゴースト(切らない)。

 

 

②ガチグマ@たべのこし

・実数値: 217(228)-*-149(68)-171(4+)-108(180)-76(28)

・特性: しんがん

・テラスタイプ: どく

・技構成: ブラッドムーン・だいちのちから・めいそう・あくび

 

調整は下の記事を参考にしました(無断転載のため、問題があれば削除します)

csunny.hatenablog.com

 

ガチグマッチョ。

ガチすぎる技、ガチすぎる数値、ガチすぎる特性。全てを兼ね備えた真のガチポケモン。裏にもう1匹エースをアップさせておくことで、対戦の中で柔軟な役割を果たしてくれる、構築の司令塔。この柔軟さが、全対応が難しく噛み合いと言われる現環境に対し、立ち回りの余地を少なからず与えてくれる。相手の構築や選出を見て、このポケモンが果たすべき役割はエースなのか中継ぎなのかを考え、立ち回りを考えることが大切(という点でかなり対戦の練習になるポケモンだと考えている)。

技構成は最強打点のブラッドムーン、抜き性能を高めるめいそう、クッション性能を高めるあくびまでは確定で、原案では真空波のところを、今回はステロと合わせる事が多いためだいちのちからに変更した。これにより、本来カモにされる身代わり持ちのハバタクカミなどに対しても強く立ち回ることができる。

持ち物は場持ちが良くなり、高耐久+テラスタルにより総合的な回復量も多くなるたべのこし。テラスタイプはハバタクカミのムーンフォースやウーラオスの格闘技を半減にできる毒。後述のカイリューとも相性がいい。

 

 

カイリュー@いかさまダイス

・実数値: 167(4)-186(252)-115-*-120-145(252+)

・特性: マルチスケイル

・テラスタイプ: はがね

・技構成: スケイルショット・じしん・アンコール・りゅうのまい

 

1舞で最速カミなどを抜いたり、ミラーで上からアンコールしたりするための最速(こちらも上のさにーさんの記事のものそのままです)

 

最強の最強。

ぶっ壊れ特性: マルチスケイルとぶっ壊れ技: スケイルショットによりテラスや襷がなくとも行動保証が得られるすごいポケモン。また、最速+龍の舞(スケショ)により想定外の素早さから繰り出されるアンコールは、相手に対して確実な詰みを突きつけることができる。

ガチグマとの相性も良く、元記事のような対身代わりなどへの立ち回りはもちろんのこと、毒テラスを切ったガチグマを地面技で落としてきた相手に対し、アンコールによって確実な1ターンを生み出せたり、ガチグマのあくびでエナジーカミを流すことでカイリューが1舞で抜けるようになったりと、まさに最強のタッグだった。

技構成は高火力一致打点かつS上昇が最強のスケイルショット、鋼などに打つじしん、抜き性能を高めるりゅうのまい、詰め筋となるアンコール。この技構成により構築経緯で述べた3つの要素をすべて満たすことができる。

持ち物はスケイルショットを安定させるいかさまダイス、テラスタイプは岩技やフェアリー技を半減にできる鋼。

 

 

④ハバタクカミ@ブーストエナジー

・実数値: 143(100)-*-92(132)-180(196)-156(4)-181(76+)

・特性: こだいかっせい

・テラスタイプ: ステラ

・技構成: ムーンフォースシャドーボール・めいそう・いたみわけ

 

C: ステロ込み+1テラスシャドボでH252炎ポン最低乱数切り1発

  ステロなし+2テラスシャドボでH252炎ポン確定1発

S: C<Sとなるよう調整

HB: 余り(身代わりだったときに身代わりが塩漬けを頑張れるみたいなやつだった気がする)

 

羽ばたきまくりのカミ。

ブーストエナジーによるS上昇と最強のタイプによって行動保証が得られるすごいポケモン。逆に語ることがなくて困る。

技構成は、タイプ一致打点にして完結した打点となるムーンフォースシャドーボール、抜き性能を高めるめいそうまでは確定。あと1つは、構築的に重く、本構築のガチグマよりも早い個体が多いチョッキガチグマに強くなるよういたみわけとした。

持ち物はSをあげられるブーストエナジー、テラスタイプは両打点を強化できるステラ。

 

 

⑤ウーラオス(いちげきのかた)@きあいのタスキ

・実数値: 195(156)-200(252+)-133(100)-*-80-117

・特性: ふかしのこぶし

・テラスタイプ: ゴースト

・技構成: あんこくきょうだ・ドレインパンチ・ふいうち・ちょうはつ

 

調整は下の記事を参考にしました(無断転載のため、問題があれば削除します)

poke-ryon.hatenablog.com

 

革命型ぶどうくまさん。

ディンカイサフゴに対して安定するのがめちゃくちゃすごいポケモン。僕が語れることはないので元記事をお読みください。水ウーラだけは本当にやめてください。

 

 

⑥イーユイ@こだわりメガネ

・実数値: 131(4)-*-100-205(252+)-140-152(252)

・特性: わざわいのたま

・テラスタイプ: 悪

・技構成: オーバーヒート・あくのはどうかえんほうしゃサイコキネシス

 

魂のガチC特化(うわっきーさん調整のドヒドイデをサイキネで飛ばせる)。受けルのグライオン意識で最速にしても良い(ハピナスに確3はとれるため)。

 

気づいたらいつも僕の構築にいるポケモン。最強の受けルキラー。脳汁の化身。

受けループに対し、一度有利対面を作ってしまえば、テラス悪の波動連打でハピナスすらも1ひるみで消し飛ばすことができる。環境的に悪テラスのハピナスはほぼいないが、万が一当たったときのためにカミかラオスを控えさせておくと良い。

その他受け系統の構築に対しても雑多に超火力で圧をかけられるため、汎用性を損なうことなく受けループを肴にできるのが最高。あと気持ちいい。愛してる。

技構成は、ウーラすらも消し飛ばせるオーバーヒート、ハピを壊せる悪の波動、安定打点の火炎放射、ドヒドなど毒タイプを破壊できるサイコキネシス

持ち物は破壊性能を高めるこだわりメガネ、テラスタイプは悪の波動を強化する悪。

 

選出パターン

[1] 対スタン(ステロなし): ブリジュラス+ガチグマ+カイリュー

[2] 対スタン(ブリコノヨサケシなど入): ブリジュラス+ガチグマ+ハバタクカミ

[3] 対ディンルー(ラグカバなど): ウーラオス+ガチグマ+カイリューorハバタクカミ

[4] 対受け入: ガチグマ@2

[5] 対受けループ: イーユイ+カミorウーラ@1(物理を最低1枚投げる(悪の波動でひるまなすぎた場合一度流すため))

 

キツいポケモン

・とんぼサイクル系…ブリがカモられるのできつい(今この系統の構築がキツいのは割と論外かもしれない)

・襷ガチグマ、カミ…ブリで対面勝てないのでキツい

 

感想

テストがあって特に考察とかせず雑に強そうな動きを考えて組んだらそこそこ勝てて自信になったが、もっと考察ができていればなあとも思いました。特に最後めっちゃ多かった蜻蛉系サイクルにはカモられまくっていたのでそこをなんとかしたかったです。

最終日に翌日のテストやばすぎて構築公開したら、みんな最終日で構築なかったのか謎に伸びてしまい何度か元のレンパと当たったという声を聞きました。今月は時間が無限にあるので高い順位を取ってレンパを流行らせたいです!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

【S10使用構築①】蒼炎双竜伝説【最高R2015】

 

 

構築経緯

1. 炎ポンに強い枠としてソウブレイズを使用していた際、過去の上位構築での印象からか、初手にパオジアンが投げられづらいことに気がついた(参考: S6鉢巻妖、S7オボン妖)。


2. 今期前半に使用していた"ステロ+ドラテカイリュー+スカーフサフゴ"の並びの使用感が良かった。そこで、ソウブレイズを構築に入れつつ、「パオさえ来なければかなりやれるステロ撒き」であるガブリアスをステロ要員に据え、ガブカイリューサフゴの3体を基本選出とした。


3. ソウブレイズは、前期使用していたキョジオーン対策の隠密マント型が、DLCポルターガイストを習得したことによりかなり強化されたため、その型で採用した。

 

4. 補完枠について、まず、対戦を重ねる中で、サーフゴーでのスイープルートが難しそうな構築(主にイーユイやドドゲザン入り)に対して出していけるポケモンが必要だと感じた。初めはエナジーツツミを使用していたが、サイクル適正の低さを鑑み、チョッキマリルリを採用した。


5. 最後に、上記5体だと受けループに勝てないと感じ、最速挑発身代わりチオンジェンを採用した。

 

各個体について

ガブリアス@オボンの実 (鋼テラス)
・実数値: 210(212)-155(36)-143(116+)-×-106(4)-140(140)
・技構成: 地震・岩石封じ・ドラテ・ステロ

 

A: h4サフゴがステロ+地震で確定、b4パオを岩石+地震で確定
S: 準速セグ抜き
B: 11n
H: 最大偶数

 

初手に出し、ステロを撒く。パオが来てしまったらテラスを切って岩石→ステロと動く。対面で1体処理した後にテラスを切ることでもう1回動けるという場合には、テラスを切って裏のスイープをしやすくする動きをとることもある。
技は、最強技の地震、対面力が上がる岩石封じ、コンセプトのステロは確定。残りはまきびしと迷ったが、まきびしが欲しい場面があまりなかったことに加え、ガブカイリューの双方にドラテを採用することで、片方がドラテを打ったあとにもう一方のドラテが読まれづらいことから、ドラテを採用した。

テラスタイプは、つらら・ムンフォ半減で、テラス後もステロが痛くならない鋼。持ち物は、場もちが良くなり、持ち前の耐久とも相性の良いオボンの実。

 

 


カイリュー@あつぞこブーツ (ノーマルテラス)
・実数値(努力値): 197(244)-204(252+)-116(4)-×-121(4)-101(4)
・技構成: 神速・地震・ドラテ・羽休め

 

A: 神速のリーチを伸ばすため特化
H: 物理も特殊も相手するのでほぼぶっぱ
BDS: 余りを振り分け
(耐久が欲しいこともあるが、神速のリーチを考えるとこうせざるを得ない。テンプレ型)

 

基本的にステロが撒かれた状態で出し、ドラテで場を荒らす。常に「全員をサフゴor神速の圏内に入れる」ことを意識して立ち回る。受けや積みポケモンを流したり、神速×2で倒したいがゴーストテラスが怖い場面(イーユイやパオなど)をテラスチェックしつつ流せるのが優秀だと感じる。あと、タイプ一致技なので地味に火力がある。
技は、コンセプトのドラテ、アナザープランのスイープ役になれる神速、鋼などへの打点になる地震、体力確保のための羽休め。身代わりやアンコールが欲しい場面もあるが、どれも外せないと感じている。
テラスタイプは神速のリーチを伸ばし耐性も優秀なノーマル。持ち物は、構築がステロを撒きたい見た目をしている上、こちらは阻害の手段もなくサイクルは回したいため厚底ブーツ

 

 

 

③サーフゴー@こだわりスカーフ (鋼テラス)

・実数値(努力値): 163(4)-×-115-185(252)-111-149(252+)

・技構成: シャドボ・ゴルラ・10万ボルト・トリック

 

最速スカーフサフゴ・最速龍舞カイリューに負けないよう最速。

 

主に最後のスイープ役だが、一旦2手目に出したり、神速でのスイープのための中継地点として用いることもあった。耐久に振っていないため何度もサイクルを回すのが少々難しいが、CもSも落とせないためやむ無し。ラス1カイリューが想定される場面では、カイリューで相手の2体目を突破し、サフゴに引いてトリックで詰ませられるよう意識した。

技は、タイプ一致打点のシャドボ・ゴルラ、カイリューと合わせて詰ませに使えるトリックは確定で、ラストは水ウーラに打てる10万ボルトとした。

テラスタイプはゴルラのリーチを伸ばせる鋼、持ち物はコンセプトよりこだわりスカーフ

 

 

 

④ソウブレイズ@おんみつマント (妖テラス)

実数値(努力値): 181(244)-165(36+)-126(204)-×-121(4)-108(20)

技構成: 無念の剣・ポルターガイスト・ビルドアップ・挑発

 

HD: 非テラス時、特化カミのシャドーボールを最高乱数切り耐え
       テラス時、特化眼鏡イーユイの悪の波動を確定2耐え
S: 4振りロトム抜き
A: 11n(h4イーユイを無念の剣×2でだいたい落とせるくらい)
B: 余り

 

キョジオーンを初め、"陰キャ系"構築に選出する。キョジオーンを対策する際は、キョジオーンだけではなくその取り巻きにも強く出られることが必要だと考えており、このソウブレイズはテンプレの取り巻きのほとんどに強く出られる。イーユイには貰い火+妖テラで対応可能、ドラテカイリュー+悪ウーラなどには妖テラで対応可能、炎ポンにはそもそも強く出られるということで、現環境のキョジオーン対策はこのポケモンが最強だと考えている(9月下旬のメモ抜粋だが、これ以降ランドガブが大流行したためかなり動かしづらくなった)。

技は、殴りながら回復ができる無念の剣、高火力で広く等倍を出せるポルターガイスト、積み技のビルドアップ、霊テラ呪い展開やチオンドヒドを阻害できる挑発で完結。

テラスタイプは上記の理由からフェアリー、持ち物はコンセプトから隠密マント。

 

 

 

マリルリ@とつげきチョッキ (水テラス)

実数値(努力値): 205(236)-112(252+)-101(4)-×-102(12)-71(4)

技構成: アクアブレイク・じゃれつく・アクアジェット・はたきおとす

 

A特化、耐久最大効率

 

サーフゴーでのスイープを狙う際にイーユイが重いことから採用したが、選出はあまりしていない。耐久があまり信用出来ない、不意のテラスに弱い、火力もなんとも言えない、回復ソースがないといった原因により、微妙と感じている。

技はとりあえず強い4つ。

テラスタイプはアクジェのリーチを伸ばすため水、持ち物は対イーユイを考えチョッキ。

 

 

 

⑥チオンジェン@たべのこし (毒テラス)

実数値(努力値): 192(252)-×-121(4)-115-155-134(252+)

技構成: 悪の波動・やどりぎのタネ・挑発・身代わり

 

S: ガッサ意識で最速

 

シグマさんに構築相談をしたところオススメしていただき採用した、ガチの受けループキラー。このポケモンのお陰で対受けループは全勝・全試合5分ほどで降参をされていた。

技は、削りながら回復のできる宿木、受けループを嵌める挑発身代わり、攻撃技の悪の波動。攻撃技は叩きやイカサマ、カタストロフィなどでも良いかも。好み次第。

テラスタイプは毒を拒否したいので毒、持ち物は回復ソースの食べ残し。