Till the dream ends

果てるまで

【雷撃#4 Best8】模倣ミライスタン

 こんにちは、らいのです。

 今回は、先日行われた雷撃#4で使用し、Best8を達成した構築を紹介します!ミライドン軸のスタンパとしてかなり強いものが組めたと思うので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【結果】

雷撃#4 予選5-1抜け&決勝トナメBest8進出

また、同様の構築を貸し出したまるさんが、デカヌチャンカップでBest4を達成

 

 

 

【構築概要】

・雷撃で使用した構築から少し修正(ドクガ: マジシャへドウェ→アシボメテビ、チオンジェン: 水テラス→炎テラス・HB特化から少しだけDに振り分け)

・15日くらいまではレンパあります、多分。

・見た目がいい。

 

 

【構築経緯】

① とりあえず色々な伝説を触ろうと思い、今回はミライドンを使おうと考えた。ミライドンは、(1)伝説の高種族値を無駄なく振り分けたバランスの良い数値 (2)特性の火力補正と一致技の高い威力による超高火力 (3)テラスタルを切らずとも運用可能な4倍弱点のないタイプ が優秀な一方で、(4)一致技が双方ともに無効タイプを持つ という欠点があった。そのため、このテラスタル環境でこだわり型で使うのは難しいと判断し、対面性能を高めつつサイクルも可能になる"とつげきチョッキ+蜻蛉返り"型で採用した。

 

② ミライドンを通すにあたっての取り巻きを考えたところ、シグマさんがYouTubeにて公開されていたテツノツツミ+HBランドロスの並びが、ミライドンが苦手な地面にツツミでテラスや引きの圧をかけながら、物理にはランドロス/ 特殊にはミライドンが撃ち合うことができるという点で優秀だと感じ、採用。原案は眼鏡ツツミだが、アンコール+クイックターン両立で使いたかったため、打ち分けながらリーチも伸ばせる"神秘の雫+クイタン+アンコ”型に変更した。

※参考元の神動画: https://youtu.be/z71YY0bt7Kg?si=ceBwxoCVOP1eVqZy

 (ご本人様より掲載許可を頂いております)

 

③ ホウオウ絡みのサイクルを崩せる駒が欲しいと感じた。自身でホウオウ+キョジオーンのサイクル構築を使っている際に絶対に勝てなかった動きとして、ミライドンでホウオウにテラス(草orフェアリー)を切らせた後、毒タイプアタッカー(ドクガorオオニューラ)で裏ごと破壊するというものがあったため、ゴツメドヒドにも勝てる"メテオビーム+身代わり"テツノドクガを採用した。相手の倒し方を知るために、一度相手になって倒されてみるというのは非常に重要なプロセスである。

 

④ ここまでの4体で机上論対戦においてはかなりやれそうだったため、補完枠として穴埋め的な発想をするのではなく、もう1つの選出パターンを作ってみようと考えた。上記のミライランドツツミの選出は、ミライドンとテツノツツミの攻めの補完の良さを活かした「攻めの選出」であることから、その対極に位置する「受けの選出」を用意することで柔軟な対応が可能になるのではないか(真反対のベクトルを持つ動きを同時に組み込むことの強さは前回記事を参照ください)と思い、竜王戦予選にてせつないさんが使用されていた"エレキシード"HBキラフロル+"身代わり守る"チオンジェンをそのまま採用。この6体で実際にランクマッチに潜ったところ、かなり使用感もよく安定行動を取り続けるだけで多くの試合に勝つことができたため、細部を調整しながら構築を完成させた。

※参考元の神構築記事: https://fortune-36.hatenadiary.jp/entry/2024/01/22/180312

 (ご本人様より掲載許可を頂いております)

 

 

【単体解説】

ミライドン@とつげきチョッキ テラス: はがね

イナズマドライブ/ りゅうせいぐん/ パラボラチャージ/ とんぼがえり

ひかえめ H252 B4 C116 D116 S20 (207-*-121-187-150-158)

HD: C203ミライドンのフィールド流星群を最高乱数切り耐え(C200以下は確定耐え)

    C187カミのムンフォ/ C198ガチグマの大地の力を、ともに約95%で2耐え

C: 11n H162カミを約90%でボラチャ2発で落とせる

S: 最速霊獣ランドロス抜き

 

・構築の核であり、ほぼ全試合で初手に選出する。構築経緯で述べたように、高火力特殊アタッカーでありながら、高数値+チョッキにより特殊受け的な役割を果たせる。初手で特殊と対面すれば撃ち合いに負けることはなく、持ち前の高火力により引きにも強大な圧をかける。物理と対面してもこちらは裏に強力な引き先がいるため問題ない。構築全体にシナジーを持つ、最強のコアである。

 

・4つの技全てが強力。イナズマドライブと流星群は火力が高く、特に流星群は「ミライドンに地面を後投げしよう」という安易な考えを咎めることができるため、この初期環境では「流星群を打つ」という行動が特に強力だった(命中を加味しなければ)。蜻蛉返りの強さについては上に掲載したシグマさんの動画を参照していただくのが一番だが、無効化されない対面操作技が、机上論の展開を実際の展開として行う上での安定感につながる、といったところか。パラボラチャージは唯一変えてもいい技ではあるが、初手カミ対面で打つことで、眼鏡ムンフォを打たれても次ターンにこちらがテラスを切ることで対応できるため、こちらも安定感の向上に一役買っている。変えるならミラーコートだが、相手依存の技ではあるため難しい。

 

・鋼テラスはこちらもシグマさん構築のパクリ。パオの氷/カミ黒バドのフェアリー半減が非常に偉く、構築を見て「いやいや、地面一貫してもうてますやーんw」とか思ってた過去の自分が愚かしい。そもそも地面相手は特殊である赫ガチグマにはテラス無しで勝てるし、物理であるランドディンルーカバには引きで良いため、何も問題がない。

 

・かっこいい。

 

 

テツノツツミ@しんぴのしずく テラス: 水

ハイドロポンプ/ フリーズドライ/ クイックターン/ アンコール

おくびょう CS252 B4 (131-90-135-176-80-206)

他に振る理由もないためぶっぱ。クイタンの火力を考えて無邪気でもいい。

 

・フィールドの加護を得て、爆速で押し付け/押し逃げができるペンギン。ミライドンとはフィールドによるシナジーも、電気と氷というタイプによるシナジーもあり、非常に相性がいい。水+フリドラの範囲によりこちらも受け出しが効きづらく、それ故テラスタルを切らせる能力が極めて高いそしてこの「引けない」相手に、最強技"アンコール"が突き刺さる。特にミライドンと組むテツノツツミは眼鏡型にも見えるため尚更この"アンコール"が強力である。

 

・"神秘の雫"はかなり珍しいが、強さは諸説。眼鏡は打ち分けたいため無く、命の珠もクイックターンを打ちたいため無い。でもせっかくツツミを使うなら高火力ドロポンで気持ちよくなりたい。そのようなワガママを満たしてますよみたいな顔をしていたため採用。多分タスキのほうが強いと思わせて、実はクイタンにも火力補正が乗っており、そのおかげで勝った試合もあった(と思う)ので難しい。

 

 

ランドロス(霊獣)@オボンのみ テラス: 炎

じしん/ がんせきふうじ/ とんぼがえり/ ステルスロック

のんき HB252 A4 (196-166-156-*-100-96)

下降補正ランド(99)抜かれかつ、無振りライコ(95)抜きになるよう個体値を調整した。

 

・汎用物理受け。正直好きじゃないしあんまり出してもいないし好きじゃないし最後のOrion戦こいつが足引っ張ったしランドロスだしで微妙枠。でもミライツツミと合わせてこいつより強い物理受けはいなさそうだし、タイプのシナジーは良いから変えることもできないと思う。

 

・攻撃技3つは強いので確定(岩石→後攻とんぼでミライツツミが上から殴れるようにする動きは強い)だが、ステロはあまり打つ機会がなかったため諸説。グライオンが重いため、挑発とかにしてもいいかもしれない。

 

 

テツノドクガ@パワフルハーブ テラス: フェアリー

ほのおのまい/ アシッドボム/ メテオビーム/ みがわり

ひかえめ H92 B228 C156 D4 S28 (167-67-109-198-131-134)

H: 4n+3(n=41) 身代わり効率意識

B: 一致イカサマを身代わりが確定耐え(A0でようやく確定)

C: 11m

S: 準速カイリュー抜き抜き(HB水ポン意識)

 

・ホウオウ絡みなどの受けを、ミライドンと合わせて崩す要員。ママンボウ絡みなどにも出す選択肢はあるが、黒バドのアンコールなどには要注意。正直、ホウオウ絡みと受けルを崩せるなら誰でもいい。原種クマとかも候補かもしれない。

 

・雷撃時は前2つの技をマジシャ+へドウェで使用しており、結果としてドオーに勝てず受けループを崩すこともできなかった。しかし、アシッドボムという技の存在にさえ気づけていれば準々決勝で負けた受けループ相手にも勝つことができたと思うと非常に悔しい。ポケ徹をちゃんと精査していれば絶対にたどり着けたし、ちゃんと脳内対戦していれば欠陥に気づけたはずである。自身の怠慢の結果、然るべき報いとして負けが起こってしまった。

 

・フェアリーテラスはダイマックスほう無効+イカサマ半減を意識したものだが、いたずらごころ無効+イカサマ半減の悪や、ドオー/グライオン意識の飛行などでもよい。

 

 

キラフロル@エレキシード テラス: フェアリー

パワージェム/ エナジーボール/ マジカルシャイン/ どくどく

ずぶとい HB252 S4

原案構築の調整をそのまま借用したため詳しくはそちらを参照していただきたいが、シード込みで意地パオジアンの氷柱落としをちょうど確定3耐え(鉢巻氷柱を2耐え)することは頭に入れておくとよい。

 

・革命ポケモン初手でミライドンが勝てない物理ポケモンと対面してしまった際の引き先として安定感がありながら、その引きに「どくげしょう」という意味を持たせることができてしまうのがすごい。シード込みの物理耐久が非常に高く、それでいて元々のC種族値が高いため無振りでもある程度の火力を出すことができる。

 

・じめんタイプに対してすら引くことが可能な場合が多い。環境に多いガチグマ/ ディンルー/ ランドロス/ カバルドンのうち、ガチグマはミライドンで対処可能、ディンルーとカバルドン地震を耐えながら毒菱を撒いたうえで対面にも毒を入れられるため引きが安定、ランドロスだけやや面倒だが地震も無振りなら良い乱数で耐えるため引きが不可能ではない。地面4倍弱点をじめんタイプに受け出すことが安定なの、おかしい。

 

・技構成は、目の前にも毒を入れられる毒毒、素のコライドンに打つマジシャと炎コライドンに打つジェムは確定で、あと1つは言うても重い地面に打つエナボとした。マッドショットやへドウェ、大地やステロ、キラースピンに毒菱など、正直なんでもいい。

 

・構築の顔面偏差値を大きく引き上げてくれる。

 

 

チオンジェン@たべのこし テラス: 炎

イカサマ/ やどりぎのタネ/ みがわり/ まもる

ずぶとい H252 B236 D20 (192-*-165-115-158-90)

H: 16n(n=12) 食べ残し効率意識

B: 意地パオジアンの聖剣を身代わりが確定耐え(陽気耐えでいい場合は補正をDに回す)

D: 余り 少しでもガチグマのパイスの被ダメを抑えるため

 

・みがまもの化身。キラフロルで場を整えた後、テラスタルの1ターンを活かすなどして一度下から身代わりを張ってしまえば、後続含め全員を毒のダメージでハメることができる。チオンジェンの強みは、準伝ならではの高い耐久値(おかげで安定して身代わりを張れたり身代わりが攻撃を耐えたりしやすい)とやどりぎのタネによるみがまものサポートでありこのポケモンの本質は身代わり+守るによる遅延性能にあると考えている。受けポケモンでありながら、身代わりを盾にすることで一撃技や追加効果による運負けすら防げる、唯一無二の性能を持ったポケモンである。

 

・そのため、基本的にはやどりぎのタネイカサマは、身代わりを張れて余裕があるときや、毒を入れることができていないときのみにしていきたい。特にやどりぎのタネは命中不安技であるため、外しによる負けまで考えるとなるべく打ちたくない。といいつつも、やどりぎのタネがあれば身代わり+守るが無限になるし、イカサマがあれば剣舞コライドンや竜舞Bキュレムなどにも勝つことができる。その時その時に応じての技選択が必要である。

 

・雷撃時は水テラスで使用していたが、炎テラスに変更。水テラスにしていたのは構築単位で重いランドロスやディンルーに強く出られる、ステロが抜群ではない、連撃ウーラオス怖いなどが理由だが、1つ目は毒を入れられれば炎でも立ち回りで対処可能、2つ目は下の選出の欄に書いたようにあまり交代をしないため問題なし、3つ目はミライツツミに連撃ウーラオス投げるか?と思い、ムンフォ半減が偉い炎に変更。水か炎以外の選択肢はパオコライ考えたら無いと思う。

 

・ちょっとかわいい気がする。憎めない。

 

 

【選出】

【A】攻め選出: ミライドン+テツノツツミ+ランドロス

 基本選出と見せかけてあまりしない選出。伝説がどくびしを無視してくる場合は少し優先度を上げて考えても良い。

 

【B】受け選出: ミライドン+キラフロル+チオンジェン

 正直こっちのほうが強い。ハイレベルな竜王戦で結果を残した並びのパクリであるため当たり前ではあるのだが、安定して毒菱+みがまもの詰めができるのが強すぎる。

 ただ、1つ留意しておきたいのが、この選出は確かに受け選出ではあるものの、サイクル選出ではあまりない。というのも、基本的な展開として特殊にはミライドンで打ち合い、物理にはキラフロルで毒菱展開→フロル切ってチオンのみがまもで詰めという展開を多くとるため、いわゆる構築の3分類に当てはめるならむしろ対面/展開というべき選出である。無理にくるくるするのではなく、相手の構築を見て最後の詰め筋まで考えて選出・プレイングを行うべきである

 

【C】崩し選出: ミライドン+テツノツツミ+テツノドクガ

 ホウオウ軸など受け構築に対して攻撃的に崩しに行く選出。ツツミのアンコールやミライツツミの対面操作を活かしてテツノドクガで崩しに行きたい。

 ただ、相手の構築次第では【B】の選出でも受けを崩せる(チオンジェンがそこそこのS+自然な身代わり採用により受けに割と強く、ミライドンもパワーがある)ため、まず【B】で考えて、毒の通りが悪かったりチオンジェンもいなされそうな場合にこの選出を考えると良い。

 

 

【さいごに】

 既存の強い構築の合体ではあるものの、自分の構築にしては珍しく、一発芸ではないバレても強いスタンパを組むことができて、しかも雷撃という素晴らしい大会で結果を残せてかなり嬉しいです。

 見た目も美しく、構築の強度もある程度ある一方で、使っていてかなり難しく、選出・プレイングともに頭を使う構築ではあるので、ぜひ使って練習してみてください!

 

 また、下の配信にて雷撃配信卓の後付け解説を行ったので、ぜひそちらも合わせて御覧ください&チャンネル登録お願いします!5:10くらいから解説してます(下のリンクから飛べば解説パートから始まると思います)!

www.youtube.com

 

 何か質問等ございましたら、私のX(@96rh1no_to_v)のDMまでご連絡ください。